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【編集部が気になる復刻モデル】セイコーの歴史的モデルのデザインを踏襲したハイクオリティーな時計3選

 腕時計の歴史のなかには、名機と呼ばれるものが多く存在する。本企画では、そんな名機たちのデザインを踏襲し、現代に蘇らせている復刻モデルに焦点を当てその魅力に迫っていく。
 記念すべき第1回目は“セイコー”の復刻モデルを編集部目線で3本紹介する。日本を代表する時計メーカーであり、海外の時計愛好家からも絶大な支持を得ている同ブランドだからこそ、復刻モデルの人気も非常に高い。なかでも今回紹介するモデルは再現性、時計としてのクオリティーなど申し分ないものとなっているため、時計を購入する際の参考にしてもらいたい。

セイコー腕時計110周年記念限定モデル
セイコー プレザージュ
クラフツマンシップシリーズ 琺瑯ダイヤル


■Ref.SARW065。SS(37.5mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.6R27)。世界限定2500本(うち国内750本)。22万円(2023年1月13日(金)発売予定)
 本モデルのデザインは国産初の腕時計として著名な“ローレル”からインスパイアされたものとなっている。
 懐中時計を思わせる、初代ローレルのフォルムを踏襲し、本作はその丸みを持つ独特な形状とプロポーションを最新技術で表現している。ボックス型の風防をサファイアガラスで再現し、時計本体と時計ベルトを可動式パーツで接続。さらに初代のローレルと同様に大型リューズを採用し、日本の腕時計の原点とも言える姿を表現した。
 また、文字盤は初代と同じく、琺瑯(ほうろう)を採用しているといのも見逃せないポイント。製造難易度の高い琺瑯文字盤は、琺瑯職人の横澤 満(よこさわ みつる)氏監修のもと焼き上げられているのだという。横澤氏の技によって一枚一枚作られる文字盤は、琺瑯ならではの艶やかな光沢と温かみのある質感を持ち、色褪せない美しさを保ち続ける。
 当時は秒針が配されていた6時位置には、針式の日付表示を配置。さらに本作では9時位置にパワーリザーブインジケーターが備えられており、現代的なアップデートが施されている。時分針、日針、パワーリザーブ針は当時と同じく繊細な形状を採用。文字盤に印刷されたアラビア数字も、オリジナルの書体を忠実に再現。特徴的な4の書体も表現されている。

 

セイコー プロスペックス
1959 アルピニスト 復刻デザイン


■Ref.SBEN001。SS(36.6mm径、11.1mm厚)。10気圧防水。自動巻き(Cal.6L35)。33万円
 セイコーの高級ラインだったマーベルの系譜を受け継ぎ、1959年にリリースされたローレル アルピニストの復刻版。国産初のアウトドアウオッチともいわれており、スクリューバックケースで堅牢性を高め、タフなスポーツシーンにもフィットするよう開発された。判読性の高いドルフィン針とくさび型のインデックスはオリジナルを忠実に再現しており、クラシカルな雰囲気でありながら機能美を感じさせる。オリジナルの手巻きに対して復刻版では自動巻きになっているが、現行セイコーの自動巻きで最薄な6L35キャリバーを搭載することで薄く仕上げている。風防はボックス形サファイアクリスタルになっているが、ベゼルエッジの処理などで立体感を表現しており、これに合わせたブンドタイプのストラップもいい雰囲気だ。

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