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【IWC新作速報】“インヂュニア・オートマティック40”、ジェラルド・ジェンタが手掛けた“インヂュニアSL”を彷彿とさせる最新モデル

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 2023年3月27日、IWCは、Watches and Wondersにてインヂュニア・オートマティック40を発表した。このインヂュニアの新作は、1970年代にジェラルド・ジェンタが手掛けた“インヂュニアSL(Ref.1832)”の大胆な美的コードを反映しつつ、エルゴノミクス、仕上げ、技術に関する最高水準の品質を満たしている。ムーヴメントは120時間パワーリザーブを備える自社製の32111キャリバーを搭載し、軟鉄製インナーケースによる優れた耐磁性と10気圧の防水性が前モデルで確保されている。

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<インヂュニア・オートマティック 40>
■Ref. IW328901。SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(自社製Cal. 32111)。156万7500円

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<インヂュニア・オートマティック 40>
■Ref. IW328903。SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(自社製Cal. 32111)。156万7500円

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<インヂュニア・オートマティック 40>
■Ref. IW328902。SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(自社製Cal. 32111)。156万7500円


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 新作として発表されたインヂュニア・オートマティック40のベースとなった“インヂュニュアSL”は、1976年にIWCのスチールラグジュアリーウオッチ、SLコレクションの中心的存在として発売され、5つのくぼみがあるスクリューオンベゼル、独特の模様の文字盤、そして一体型のHリンクブレスレットなど、大胆な美学的コードを特徴としていた。今日、ジェラルド・ジェンタが生み出した時計はコレクターにとっての憧れの存在となっているが、時代を先駆けた意匠を採用した“インヂュニアSL”は、IWCのアーカイブのなかでも、特にコレクターから人気の高いモデルのひとつとなっている。


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 ケースの全体寸法は、最も細かい部分に至るまで丁寧に改良が加えられた。ラグ・トゥ・ラグの距離は45.7ミリメートルで、細い手首でも完璧なエルゴノミクスと優れた装着感を実現している。1970年代の“インヂュニアSL”はケースから飛び出た固定ラグでブレスレットと連結していたがインヂュニア・オートマティック40は新しく設計されたミドルリンクの取り付けが採用されているのも特徴のひとつだ。

 “インヂュニア SL”と外観的には似ているが、新設計のミドルリンクを採用したことでケースのエルゴノミクスを向上させ、快適なフィット感を提供している。文字盤に施された独特の“グリッド”装飾も印象的だ。90度ずつずれる小さなラインで構成された幾何学的な意匠が、文字盤のデザインにバランスをもたらす。文字盤に配置されたアプライドのインデックスと時分針には夜光が塗布されており、夜間でも簡単に読み取ることができる。

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 外装でもうひとつ目を引きつけるのが、ベゼルに機能的な多角形のネジが導入された点だろう。“インヂュニア SL”は、5つの凹みをもつベゼルを特殊な工具でケースリングにねじ込む構造が採用されていた。その結果、ベゼルのくぼみは時計ごとに異なる位置になっていたのだが、インヂュニア・オートマティック40は新たに五つのネジでベゼルをケースに固定する構造を採用したことで、ネジが常に同じ位置に配置されるように改良が加えられている。

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