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時間表示に加えてストップウオッチ機能を備え、測用のクロノグラフ針とサブダイアルを備えたメカニカルなデザインが魅力となっているクロノグラフ。ダイバーズウオッチと並んで、機械式時計でも突出した人気を誇る花形ジャンルだ。
人気の高いジャンルのためラインナップも多いのだが、近年は総じて価格が上昇しており30万円前後でも選択肢はかなり少なくなってきた。購入のハードルが高くなっている点は、ユーザーにとって悩ましいところである。
そんななかで今回注目したのが、“ハミルトン”の新作クロノグラフだ。ハミルトンといえば、ミリタリーをルーツとする“カーキ フィールド”などが有名だが、実は自動巻きクロノグラフの黎明期である1960年代に、伝説的ムーヴメント“Cal.11”の開発に関わった歴史をもつ。
本稿では、当時、“Cal.11”を搭載して発売されたクロノグラフをルーツとする復刻モデルを含め、二つのモデルに注目してみた。
記事に加えて、撮り下ろしの実機レビュー動画でも、その魅力を深掘りしているため、ぜひチェックしていただきたい。

■Ref. H38446730。SS(40mm径/ブラックPVD加工)。10気圧防水。自動巻き(Cal. H-31 )。35万4200円
HAMILTON(ハミルトン)
イントラマティック オートクロノ
1969年に発表された“ハミルトン”初の自動巻きクロノグラフ“クロノグラフA”から着想を得て、クラシカルなデザインと機能を継承している復刻モデルのオールブラック仕様。“クロノグラフA”のデザイン引き継ぎつつ、汎用性の高いモダンでカジュアルなスタイルを確立し、タウンユースとしても決まる精悍なデザインに仕上げられている。最長60時間パワーリザーブで100m防水と、実用性の高さも魅力だ。
【SPEC】
■素材:SS(ブラックPVD加工)
■ケース径:40mm、ラグの上下約48.5mm、厚さ約14.45mm
■防水性能:10気圧防水
■駆動方式:自動巻き(Cal.H-31)
・毎時2万8800振動
・香箱とゼンマイの改良により、最大60時間(約2.5日)パワーリザーブ
■価格:35万4200円(オールブラック、オレンジ、イエロー)
【画像】全3機種、イントラマティック オートクロノを別アングルで見る
【注目ポイント1:こだわりの“オールブラック”デザイン】
今回実機レビューするモノトーンの“H38446730”に加え、ポップで鮮やかなカラーを採用した“H38446731”と“H38446732”と、3種類のバリエーションがラインナップされている。
いずれも1969年に登場した“クロノグラフA”のデザインをベースとしており、60年代のアンティークウオッチで見られた2カウンター仕様(文字盤に二つのサブダイアルを備えたクロノグラフ)。サブダイアルには外周に傾斜を付け同心円の装飾を施しており、立体的な造形が陰影を生み出す。マットブラックの文字盤と統一感をもたせたデザインに仕上げつつ、しっかり視認性を確保しているのがすばらしい。
立体的な造形という点で、注目したいのが、クロノグラフ秒針と分針だ。文字盤の外周に向かって傾斜する特徴的なボンベ文字盤のフォルムと統一感をもたせるために手間とコストがかかる“曲げ針”を採用。秒針に加えて分針も繊細なタッチで先端を手作業で曲げる仕上げが施されており、クラシックな雰囲気と高級感が高められている。
また、デザイン自体は往年の“クロノグラフA”を思わせるヴィンテージスタイルだが、細部にモダンな解釈を加えているのも本作の魅力だろう。文字盤やケースとトーンを合わせて、時分針をブラックに仕上げた、6時位置のデイト表示もブラックで統一されている。
オールブラックの時計のなかには、針やデイト表示が悪目立ちするモデルも意外に多いのだが、このモデルは、細部までブラックのトーンでまとめているため、デザインバランスがとても良い。しかも、針とインデックスは鏡面仕様(文字盤はマット仕様)。同じブラックでも、質感を変えているため、しっかりと奥行き感と視認性が確保されている。
【注目ポイント2:ソリッドな“マットブラック”ケース】
ヴィンテージクラシックにモダンな解釈を加えたオールブラックデザインのケースは直径40mmで、小さ過ぎず絶妙なサイズ感。14.45mmの厚みのあるケースが程よい存在感を発揮。
既存モデルはポリッシュベースだが、本作はブラックPVD加工を施して、マットブラックに仕上げたことで、ソリッドで多面的な造形が際立って見える印象だ。ケースの造形が生み出す陰影が、スポーティなデザインに高級感を加えている。
裏ブタは気密性に優れるスクリューバック仕様で、ケース内部には、インハウスの自動巻きクロノグラフムーヴメント、Cal.H-31を搭載。オメガのスピードマスターレーシングやブライトリングのナビタイマーなどに搭載されているETA社のCal.7753をベースにハミルトンが独自に改良を加えており、最長60時間パワーリザーブを備える。
非磁性素材のニヴァクロン™製ヒゲゼンマイを採用することで、磁場や温度変化といった外部からの影響に対する耐性を向上させた点に加え、デイトのクイックチェンジ機能を備えるのもポイントだ。10時位置のケースサイドにあるボタンにより、リューズを操作せずにデイト表示を調整できる。
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【問い合わせ先】
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
TEL.03-6254-7371