Alcadus(アルカダス)は2018年にユック・ホンによってマレーシアで設立された、日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドである。
幼少期から機械式時計のもつ品質や繊細さに魅了されてきたというホンにとって、ブランド立ち上げは、自身の時計製造に対する情熱を具現化したものにほかならない。
【画像】小振りな39mmで2機種、“Alcadus(アルカダス)”の時計を見くらべる
ブランド名は“深い、気高い”、または“深遠な”を意味するラテン語“altus”と、“拍動、リズム、周期的な動き”などを意味する“cadence”をかけ合わせた造語だ。その名の通り、アルカダスの時計は控えめながらも洗練された雰囲気を備え、芸術性と機能美が融合したデザインが持ち味となっている。
アルカダスを創設したホンは、“社会的な地位を問わず、時計は誰もが手にできるべきもの”という哲学をもっている。
そうした創設者の思いを反映して、全モデルに“4年間の無償保証”が付けられているのも特徴だ。
これはムーヴメントの不具合に加え、偶発的な事故による損傷に対しても、1回に限りケース交換を無償提供するという、ユーザーにとって非常に安心できる保証内容となっている。
Alcadus(アルカダス)
ドルモ
最初に紹介するドルモは1950年代のダイバーズウオッチから着想を得てデザインされた。
200mの防水性能を備え、ケースサイズは本格的なダイバーズウオッチとしてはコンパクトな直径 39mm、厚さ12.7mm。海中からオフィスまで幅広く活躍する万能モデルと言えるだろう。
ヴィンテージ感を演出するボックス型サファイアクリスタル風防を採用し、グリップしやすいスクリューダウンクラウン、そして繊細なローレット加工が施されたベゼルを装備している。
文字盤カラーはコッパー、ブラック、ブルー、イエロー、レッド、グリーンの6色展開でカラーに応じて、ルミナス加工されたステンレススチールベゼルインサートか、ルミナス加工されたサファイアベゼルインサートが採用されている。
ムーブメントはミヨタのハイビート自動巻きキャリバー、9039を搭載。ステンレス製ブレスレットに加えてイタリア製ヌバックレザーベルトが付属。各色80本限定となっており、販売価格は 697米ドル(日本円で約10万1000円)だ。
【画像】小振りな39mm、200m防水ダイバーズウオッチ“ドルモ”を別アングルで見る
Alcadus(アルカダス)
ボイジャー ワールドタイマー GMT
次に紹介するのは、ボイジャー ワールドタイマー GMTは実用性とエレガンスを兼ね備えたGMTウォッチだ。
タイムゾーンを往来する人々のために作られ、ブラックベースにイエローのアクセントが入った24時間表示のチャプターリングを備え、二つめのタイムゾーンを視認しやすい。
外側のセラミック製双方向回転ベゼルには世界12都市、内側ステンレススチール製のベゼルには12都市が刻まれ、デザインにコントラストを加えている。
ラッカー仕上げによる艶やかな文字盤には、ポリッシュ仕上げのアプライドインデックスを配し、6時位置にカレンダー窓を搭載している
ケースは316Lステンレススチール製で、直径39mm、厚さ12.5mm。ボックス型サファイアクリスタル風防、ねじ込み式リューズにより、200m防水を備えている。
ムーヴメントは装飾を施したミヨタ製 の高性能自動巻きキャリバー、9075を搭載。ステンレス製ブレスレットに加えてイタリア製ヌバックレザーストラップが付属している。
200本限定生産となっており2025年7月現在、50本が販売中。販売価格は769米ドル(日本円で約11万2000円)となっている。
【画像】200m防水でGMT搭載、“ボイジャー ワールドタイマー GMT”を別アングルで見る
》Alcadus(アルカダス)
公式サイト
https://www.alcadus.com
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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