フランスの老舗時計ブランド“LIP(リップ)が、フランス国内製造による自社開発ムーヴメント“R26”の量産化を実現。これを搭新した新コレクション“ムーブメント・ド・マニュファクチュール”の三部作を発表した。
この三部作は、同ブランドの歴史的名作の復刻モデルを“陸・海・空”で展開しており、今回取り上げるのは“陸を象徴するモデルである“Annapurna(アンプルナ)”だ。

■Ref.676011。SS(39mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.R26)。18万1500円
LIP(リップ)
アンプルナ 676011
1950年、フランスの登山家モーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルがヒマラヤ山脈の8000m峰であるアンナプルナの登頂に人類で初めて成功した。
この快挙を称えて“リップ”は51年に“アンプルナ”の名を冠したモデルを発表。その後、同ブランドのフラッグシップシリーズのひとつ“ヒマラヤ”へと発展していく。
本作は“ヒマラヤ”の原点となった50年台の名作“アンプルナ”を再現したモデル。小ぶりなケースに加え、繊細なアプライドインデックスとスケルトン仕様の針が、レトロモダンな印象を醸し出す。
【画像】型違いで全3種、50年代名作を復刻“アンプルナ”のデザインを見くらべる
今作“676011”は、シルバー文字盤にオリジナルモデルのデザインを踏襲したフォントのアラビア数字のインデックスとスケルトン仕様の針(時針、分針)を配している。秒針の先端に赤をアクセントカラーであしらい、判読性を高めているのもポイントだ。
文字盤の中心にはサンレイ仕上げ、アプライドインデックスやミニッツスケールを配置する外周には、サンドブラスト加工を施した2層構造で、美観と視認性を両立している。
バリエーションは、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを組み合わせた39mm径ステンレスケースのモデル(“676010”、“676011”)と、上品で華やかなゴールドPVDを施した“676012”が揃う。
文字盤はブラックあるいはシルバーで、いずれも前述の“676011”同様に、2層構造の文字盤となっており、レトロモダンな印象を与える。
心臓部に搭載する自社開発の自動巻きムーヴメント“Cal.R26”は、毎時2万1600振動、最大約42時間のパワーリザーブ、日差+10秒~-5秒以内の高い精度に加えて、日付表示とハック機能を備える。
受けやブリッジなどパーツには環境基準を満たす次世代の真鍮素材を採用しており、酸化を防ぐガルバニック処理のほか、部品ごとにサンドブラストやレーザー装飾など、同ブランドならではの装飾が施されている。
ローターが回転することで、ローターと地板に刻まれた“LIP”ロゴの文字が重なり、浮かび上がる視覚的な演出がなされているのも特徴となっている。これらの装飾は、シースルーバックから鑑賞が可能だ。
なお価格は、通常のステンレススチールケースのモデル(“676010”と“676011”)が18万1500円、ケースにゴールドPVD加工を施した“676012”が18万7000円となる。
【画像】全3種、50年代歴史的モデル“アンプルナ”の復刻モデルを別アングルで見る
【問い合わせ先】
ビヨンクール
TEL.03-6804-5201
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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