去る8月2日・3日の両日にわたり、国内最大規模のアンティークウオッチ即売イベント“アンティーク時計フェア in 銀座”が行われた。かつては中高年男性の趣味としてのイメージが強かったアンティークウオッチだが、予想以上に若年層や女性の来場者も多く、近年における熱の高まりが感じられた。
今回は、年々注目度を高める同イベントの現地リポートという形で、その様子をお届けしよう。
【画像】商品ブースや会場内の様子など、フェアの写真を一挙に見る
会場は東京・銀座のイベントホール、銀座フェニックスプラザの2階フロア。アンティーク時計専門誌『LowBEAT(ロービート)』主催で2018年以来、毎年8月1周目に実施(※コロナ禍は中止)されているイベントで、今年で開催第6回を迎えた。
全国のアンティークウオッチ専門店を中心に約30社が一堂に会する貴重な機会で、アンティーク時計のフェアとしてはおそらく国内最大級。ショップだけでなく、なかには卸を専門とするディーラーなども出店しているため、普段は味わえない経験や希少な出物に出合える可能性もあるのが魅力的だ。
<出店一覧>
アンティークウォッチ・モキタス/石井商店/英国屋・MJQ/AllTime/おろろじあんてぃーく/開化堂・名古屋時計修理センター/Curious Curio(キュリオスキュリオ)/京都屋/クールビンテージウォッチ&クールオークション/古拙時計/コミット銀座/スプリングウオッチファクトリー/セコンド/TIMEANAGRAM/TIME-BASE/ダイワ時計店/DISCOVERY WATCH/DECO/Dnf/BQ/BILLIONWATCH/VINTAGE WATCHES REALITY/まるか/ムーンフェイズ銀座/LIBERTAS/Watch Tender 銀座/WTIMES
開始時刻の15分ほど前にはご覧のとおり1階まで続く長蛇の列ができていた。後述のアーリータイム券をお持ちの方で、少しでも早く入場したいという方は開始時刻の30分前(9時30分頃)には来場できると理想的だ。
初日の午前の2時間(10時〜12時)のみアーリータイム制となっており、一般券(前売り1000円、当日1200円)に比べると高額なアーリータイム券(前売り6000円、当日6500円)を購入することで先行入場が可能。より希少なモデルが狙いやすくなっている。なお、1枚のチケットで2日間通して自由に再入場ができ、2日目の最後の2時間(14時〜16時)は無料開放の時間も設けられている。
12時からの一般券開放後は客足がさらに増加し、すべての出店ブースが埋まるほどの盛況ぶり。
天板がガラス張りになった専用ケースにぎっしりとアンティークウオッチを陳列し販売するという、海外のトレーダーショーのようなスタイルで販売。ブランドや製造年代など商品ラインナップは各店様々で、なかには買い取りやベルトの販売も行うショップも。売買ともに楽しめる、時計好きにはたまらない空間が広がっていた。
【画像】アンティーク時計に似合うベルトも販売!ショーケースの様子
高額なモデルも多く、なかなか手が出しにくいイメージもあるアンティーク時計だが、なんと5000円から(5万円まで)均一販売を行っていたショップもあり、初心者でも手軽に“最初の1本”を手に入れられるチャンスも。
皆さんコミュニケーションをとりながら、真剣な眼差しで“ここでしか見つけられない特別な1本”を選んでいる姿が印象的であった。
また、初日のみ来場者のスナップ写真を撮影。当日に購入した時計を早速着用されている方や個性的なベルトでアレンジされている方など、皆さん思い思いにアンティークウオッチを楽しんでいた。次ページでは、その様子をお届けする。