アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
オメガ
コンステレーション
今回紹介するのは、いまなおオメガの腕時計を代表するモデルとして名を馳せる、コンステレーションだ。
1952年に登場した “星座”を意味する“コンステレーション”シリーズ。 同モデルは、48年にオメガ創業100周年を記念して限定販売されたクロノメーターの自動巻き、“センテナリー”の成功と市場からのニーズを受け、次世代のオメガを代表する高精度の自動巻きとして誕生した。
その中でも、本個体は1971年に製造された“ジェラルド・ジェンタ”によるデザインで有名なCラインケースを採用したモデルだ。

【写真の時計】オメガ コンステレーション。Ref.168.017SP。GF(34mm径)。自動巻き(Cal.564)。1971年製。15万4000円。取り扱い店/TOKIBANK
【画像:純正リューズや裏ブタのメダリオンの状態を見る(全6枚)】
ゴールドカラーのケースはSSをベースとしているが、非常に分厚い金を被せたキャップゴールド仕様であり、金無垢にも見える重厚な質感のケースが特徴的だ。時計を裏面から見た際には、SSのベースと金張りの層がくっきりと判別できるほどの厚みを有している。
スクリューバックの裏ブタはSS製であるものの、中央部に天文台のメダリオンがはめ込まれている。
ムーヴメントには、オメガを代表する自動巻きクロノメーターの名機Cal.564を搭載。優れた巻き上げ効率や安定した精度、耐久性に定評があり、適切な整備を行うことでいまなお優れた性能を発揮するムーヴメントだ。ただし、潤滑油が切れた状態で使用を続けると、自動巻きローターやその周辺機構が摩耗・破損するおそれがあるため、定期的なオーバーホールを心掛けたい。
全体のコンディションに注目すると、目立ったキズや変色などは見られず、良好な状態を維持している。キャップゴールドであるため、ケースエッジの多少のダレは見られるものの、欠けや剥がれのない状態だ。
オールドオメガを代表するシリーズであるコンステレーションは、もともとが精度を追求したクロノメーターモデルであることに加え、総じてムーヴメントも堅牢な設計となっているため、定期的なメンテナンスさえ行えば大きな不具合が起こりにくい。仮に部品が破損したとしても、流通量や互換部品の多さから、安心して使用できる時計であるため、誰にとってもオススメできる時計だ。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎TOKIBANK
