東京の浅草に工房を構え、2025年9月に誕生したばかりの国産マイクロブランド“KIWAME TOKYO ASAKUSA(キワメトウキョウ アサクサ)”から、新作の“IWAO”が登場。GINKAI(銀灰)とSUMI(墨)、二つのモデルがラインナップされている。
“IWAO”は発売直後に完売となった浅黄(USUKI)と黒月(KUROTSUKI)に続く、ブランドのセカンドコレクションに当たり、本作も伝統的なフィールドウオッチをベースとしつつ、日本的な美意識を感じさせる、現代的で洗練された意匠に仕上げられている。文字盤中央に“岩肌”のテクスチャーを備えたデザインが印象的だ。
【画像8枚】仕様違い2機種、待望のセカンドコレクション“IWAO(巌)”のデザインを見比べる

■SS(38mm径)。100m防水。自動巻き(Miyota Cal.9039)。9万2400円
KIWAME TOKYO ASAKUSA(キワメトウキョウ アサクサ)
IWAO GINKAI (銀灰)
IWAO GINKAI(銀灰)モデルは、フィールドウオッチの実用性を軸にしながら、上質なシルバーダイアルで落ち着いた印象を纏わせたモデルだ。文字盤中央には、岩肌(いわはだ)のような荒々しいテクスチャーを施し、自然石の持つ立体的な質感と存在感を映し出す。この“岩の表情”こそがシリーズ名“巌(いわお)”の由来であり、デザインコンセプトの核となっている。
文字盤は外周には滑らかなサテン仕上げを配し、粗さと静けさが共存する二層構造に仕上げられた。インデックスは12・3・6・9のアラビア数字と、ダイヤモンドカットを施したバーインデックスを交互に配置。インデックスが光を受けた際に立体感がさらに強調され、荒いテクスチャーとのコントラストを鮮明に際立たせている。
また、外周には傾斜ミニットトラックが設けられているが、その下のルーレット低く抑えることで、文字盤とサファイアクリスタル風防の距離を近づけているのもこだわりポイントだ。クリアランスをとることでクリアな視覚効果を獲得している。文字盤と傾斜リングの接点に薄いポリッシュリングを挟み込んだことで、光を柔らかく反射させながら上級素材らしい精密感を添えているのも美点だ。
秒針には焼き入れによるブルースチールを採用。銀灰の穏やかな背景に深い青が静かに差し込み、控えめながらも印象的なアクセントを加えている。先端は浅草・雷門の大屋根をモチーフとしており、ブランドの発祥地を象徴的に表現。時分針は細身のバトン型で、中央の白色夜光は暗所でブルーエミッションを放つ。

■SS(38mm径)。100m防水。自動巻き(Miyota Cal.9039)。9万2400円
KIWAME TOKYO ASAKUSA(キワメトウキョウ アサクサ)
IWAO SUMI(墨)
IWAO SUMI(墨)は、深いダークトーンの文字盤で引き締まった印象を纏わせたモデル。基本デザインは“GINKAI (銀灰)”と同じだが、秒針は針本体がシルバーで時分針と同色。そのうえで、先端部のみを深いエンジ色に彩色し、墨色の静かな背景の上にほのかな朱のアクセントを加えていいる。
秒針とダイヤモンドカットされたインデックスによって、黒に近いダークトーンの背景の上で鋭い反射が生まれ、荒いテクスチャーとのコントラストがより一層鮮明に引き立っている印象だ。
ダイヤモンドカットのインデックスとの組み合わせによって、光を受けた際に生まれる立体感が際立ち、墨モデルならではの静かで引き締まった世界観をより豊かにしている。
GINKAI(銀灰)とSUMI(墨)は、いずれもケースがステンレススチール製で、サイズは直径38mm、厚さは9.5mm、ラグ・トゥ・ラグ(ラグの先端までの上下幅)は46mm。

ベゼルとミドルケースは別体成形で、ベゼル側面とケース正面にはポリッシュ仕上げ、ベゼル正面とケース側面にはヘアライン仕上げを採用。二つの仕上げを施すことで、薄型ながら立体的な質感を際立たせた。ポリッシュ仕上げとヘアライン仕上げを巧みに切り替えた外装が、岩肌テクスチャーの力強さと調和しながら腕元で落ち着いた輝きを放っている。

裏ブタは機密性を重視したスクリューバック仕様。ムーヴメントはMIYOTA社のプレミアムラインの自動巻き“Cal.9039(浅草の自社工房で調整済み)”を搭載しえいる。サファイアクリスタル風防とスクリューバックの裏ブタにより10気圧防水を確保しており、日常から週末のアウトドアまで頼れる一本に仕上げられている。
なお、本作は、2025年12月25日(木)の午前10時30分から発売開始となる。ファーストコレクションの浅黄(USUKI)と黒月(KUROTSUKI)が即完売となったことを踏まえて、気になった人は早めの購入をおすすめしたい。
【画像8枚】デザイン違いで2機種、待望のセカンドコレクション“IWAO(巌)”を別アングルから見る
【問い合わせ先】
KIWAME TOKYO ASAKUSA ショールーム
info@kiwametokyo.com
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文◎Watch LIFE NEWS編集部
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