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【IWCが12年前にリリース】初代ポルトギーゼを完全再現したヴィンテージルックなスペシャルモデル|菊地吉正の時計考_038

写真◎Watch LIFE NEWS編集部

今回は筆者が刊行する高級時計専門誌「パワーウオッチ」の2015年9月号に掲載されたIWCのポルトギーゼを紹介する。これはポルトギーゼが誕生75周年(初出1939年)を記念したアニバーサリーモデルとして2014年に発表されたものだ。

そして驚くのは初代ポルトギーゼ(写真リンクに掲載)の当時のデザインがかなり忠実に表現されている点。文字盤外周にある分目盛りが付いたチャプターリングや3・9・12のアラビアインデックスに採用された極太の書体。そして筆記体だった「International Watch Co.」のかつてのブランドロゴと再現度はかなり高く、なかなかのヴィンテージルック。

唯一の違いは、初代には存在しなかった日付表示を6時位置のスモールセコンド内に設けているぐらいだろうか。実のところこの限定モデルのベースとなったレギュラーラインの日付表示は3時位置の設定。そのためデザインに影響を与えないように設置場所を変更してあえてスモセコ内に移動したのだろう。そのためまったく違和感を感じさせない、さすがである。

写真◎Watch LIFE NEWS編集部

そしてそんなベースムーヴメントとなるのは手巻き式のキャリバー59215。8日間ものロングパワーリザーブを誇り、その巻き上げ残量を示すパワーリザーブインジケーター(写真リンクに掲載)は、文字盤上ではなくムーヴメント自体に設けられており、裏ブタのシースルーバックをとおして確認することができる。

ポルトギーゼはそもそもがマリンクロノメーター級の精度をもつ腕時計として、懐中時計用の高精度ムーヴメントを搭載して誕生している。そのためケースは当時から大型だった。この限定モデルも43mm径と大振りなうえに、ベゼルが薄い構造で文字盤が大きく見えるためサイズ以上の存在感を放つ。

ここに取り上げたブラックの文字盤にライトグリーンのチャプターリングのスチールモデルは750本限定。現在の中古市場価格は100万円前後といったところ。ほかにシルバーメッキの文字盤にゴールドブラウンのチャプターリングを備えたレッドゴールドモデル(175本限定)も販売された。

【画像】1939年の初代ポルトギーゼの写真と再現性を比較!

【IWC ポルトギーゼ・ハンドワインド・エイトデイズ “75th アニバーサリー”】
Ref.IW510205。SS(43㎜)。3気圧防水。手巻き(Cal.59215)。世界限定750本。当時の税込参考定価118万8000円

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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