スイスのラグジュアリーウオッチブランド“ジェイコブ&コー”が、新作クロック“ブガッティ カランドル”を発表した。
1986年にアメリカ・ニューヨークで設立されたジェイコブは、著名ブランドとのコラボレーションやごく一部の限られた富裕個人客の注文を受けて、カスタムジュエリーのアクセサリーを手がけるブランドとしてスタートした。
2002年の時計コレクション発表以降、ラグジュアリーウォッチの世界に革新をもたらし、北野武監督をはじめ、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドや歌手のリアーナといったそうそうたる面々がジェイコブの時計を愛用している。
2024年、同ブランドはフランスの高級車メーカー“ブガッティ”とコラボレーションし、ハイパーカーからインスパイアされたデザインの腕時計“ブガッティ トゥールビヨン”を発売。本作でも引き続き、両ブランドがタッグを組んでいる。

■Ref.BU900.82.AA.AA.AAAAA。ラリック製クリスタル(264mm×196mmサイズ)。300m防水。手巻き(Cal.JCAM58)。世界限定99台。4224万円(予価)
ジェイコブ&コー×ブガッティ×ラリック
ブガッティ カランドル
今回のコラボレーションの対象に選ばれたのはテーブルクロックだ。共同開発するにあたり、フランスのクリスタルガラスメゾン“ラリック”も加わった。
開発は3年におよび、“ジェイコブ&コー”の時計製造技術、“ブガッティ”の歴史を象徴するアイコン、“ラリック”のクラフツマンシップが融合した、精緻な彫刻のような美しいフランスメイドのテーブルクロックが完成した。
本作の名称に、フランス語で“ラジエーターグリル”を意味する“Calandre(カランドル)”と付けられているとおり、正面中央には“ブガッティ”のシグネチャーである馬蹄形のグリルが配置されている。
【画像】8日巻きのフライングトゥールビヨン搭載、新作クロックを別アングルで見る
今回のコラボレーションで“ジェイコブ&コー”は、ブガッティ家が一世紀にわたり継承してきた歴史を、コンテンポラリーなタイムピースに集約することを目指したという。
アイコニックなグリルには、時針と分針、フライングトゥールビヨン機構のほか、グリル上部に世界の自動車愛好家やコレクターに“ブガッティ・マカロン”と呼ばれ、愛されているエンブレムが配されている。
この要素の中で、時計の機構として注目すべきは、“ブガッティ”が2024年に発表したハイパーカー“ブガッティ トゥールビヨン”から想を得た、垂直フライングトゥールビヨンだ。重力による精度の誤差を平均化するという、トゥールビヨン本来の役割を発揮している。
このグリルの両側にあるのは、伝説的な高級車“ブガッティ タイプ41ロワイヤル”をモチーフにした、二頭のダンシング・エレファントだ。
27年から33年まで製造されていた、“ブガッティ”の伝説的名車“タイプ41ロワイヤル”をモチーフにデザインされ、ブガッティ家の豊かな芸術的系譜を表現している。
またこの造形は、“ブガッティ”の創業者エットーレ・ブガッティの弟である、彫刻家のレンブラント・ブガッティの作品へのトリビュートでもある。
“ラリック”によるクリスタルオブジェは、熟練した職人によって入念な鋳造、冷却により、透明感や純度、内からにじみ出るような輝きをもつクリスタルに造形され、手作業による丹念なサテン仕上げとポリッシュ仕上げが施されている。
表面の精巧な加工によって、彫刻の奥行きと立体感が際立ち、二頭の象の造形に光と影のコントラストをもたらす。
オブジェの頂上には、約30mmの大振りなレッドストーンをセッティング。ハイジュエラーでもある“ジェイコブ&コー”による特許技術の“ジェイコブ カット”が施されており、赤い“ブガッティ”エンブレムと引き立て合う意匠が、クロックの佇まいを際立たせている。
ムーヴメントには、毎時2万1600振動で、約8日間のパワーリザーブを備えた手巻き“Cal.JCAM58”を搭載。時刻合わせと巻き上げ用の専用キーは、オブジェの美しさを保つために背面のケースに格納されている。
【画像】“ジェイコブ&コー”דブガッティ”דラリック”のコラボクロックを別アングルで見る
【問い合わせ先】
ジェイコブ&コー ジャパン
TEL.03-6281-4777
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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