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【おじさんだけの趣味じゃない!】10万円以下も、薄型軽量&シンプルさが魅力“アンティークドレスウオッチ”のすすめ|性別の垣根を超える腕時計 No.022

シンプルを突き詰めた2針時計に代表される薄型時計。そのなかでもよりフォーマルなシーンで着用されてきた歴史をもち、無駄のないデザインが特徴の“ドレスウオッチ”と呼ばれる一大ジャンルが存在する。その代表例は100年以上前に発表されたカルティエのタンクや、不朽のロングセラーであるパテック フィリップのカラトラバなどであろう。長らくアンティーク市場において、そのような時計は比較的年齢層の高い愛好家が好むものというイメージが強かった。

しかし、近年のアンティークブーム、時計においてはとりわけオールドカルティエの人気に火が付いたことからドレスウオッチ全体の注目度が高まり、改めてその魅力が再評価されている。なかでも2針の薄型ドレスウオッチは、極限までシンプルなデザインゆえにラグを含めたケースの造形美、針やインデックスなどのディテールがより際立つ。また、スーツの袖口で邪魔にならないスマートさや薄型ゆえの軽い装着感など、日常使いに適した意匠も大きな特長で老若男女におすすめできる。

今回はそんな薄型ドレスウオッチを紹介。手頃なモデルは10万円以下から、オーデマ ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンなどの超名門ブランドの金無垢モデルであっても50〜60万円台から狙えるのも大きな魅力だ。

【画像】10万円以下も、薄型アンティークドレスウオッチ4選


【注目の薄型アンティークドレスウオッチ①】

(左)■K18WG。手巻き(Cal.2003)。1970年代製。69万円/(右)■Ref.6115A。K18WG。手巻き(Cal.1003)。1980年代製。99万円

(左)オーデマ ピゲエクストラフラット
(右)ヴァシュロン・コンスタンタンウルトラシン

数ある薄型手巻きキャリバーのなかでもナンバーワンと言える傑作機、“Cal.2003(オーデマ ピゲ)”“Cal.1003(ヴァシュロン・コンスタンタン)”を搭載したモデル。相場は60万円台〜100万円前後。

 

【問い合わせ先】
(左)黒船時計古酒店/TEL.03-5574-9696

(右)シェルマン/TEL.03-3528-6390


【注目の薄型アンティークドレスウオッチ②】

■Ref.J15002E。SS。手巻き(Cal.60)。1960年代製。9万8000円

セイコー
ゴールドフェザー

わずか2.95㎜厚のCal.60を搭載したセイコー薄型時計の原点。経年変化で円熟味が増した文字盤に、ゴールドのリーフ針がアクセントを加えている。10万円以下の手頃な価格も魅力の1本。

 

【問い合わせ先】
とけいや時左衛門
TEL.03-5942-5324


【注目の薄型アンティークドレスウオッチ③】

■Ref.5259。K18WG。手巻き(Cal.2003)。1960年代製。110万円

オーデマ ピゲ
ウルトラシン

文字盤とケースに繊細なクル・ド・パリ装飾が施され、大人の雰囲気あふれる1本。前述したルクルトベースの極薄手巻き“Cal.2003”を搭載。

 

【問い合わせ先】
シェルマン
TEL.03-3528-6390


1969年にクォーツ時計が登場して以降、精度で劣る機械式ムーヴメントは薄型時計に活路を見出すほかなかったため、薄型化への取り組みはさらに激化。そんな歴史的背景に裏付けられた各社の“技術力の結晶”とも呼べるものが今回紹介した薄型ドレスウオッチなのである。

 

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文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て2023年より編集者に。時計やメイク、ファッションほかレディース・メンズの垣根を超えた自由なスタイルを体現し、その魅力を発信するべく奮闘中。連載「性別の垣根を超える腕時計」(第1〜3週日曜)。SNSユーザーインタビュー記事『Time Files(タイム ファイル)』(第4週日曜)

 

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