レビュー記事 小スライド 編集部セレクション

注目作を実機レビュー【時計専業メーカー顔負けの質感に驚いた!】秀逸な作り込みが光る、ライカの最新チタンモデル

高品質なカメラを手がけるドイツの“ライカ”が腕時計市場に参入したのは、2022年のこと。参入自体にも驚かされたが、筆者はそれ以上に、ユニークなファンクションセレクターを備えた“ライカL1(※現在はライカZM1に改称)”の完成度の高さに驚かされたことを覚えている。

今回はそんなライカウオッチを、より幅広い層にリーチするべく生まれたライカZM11のコンパクト版として発表された注目作の実機レビューを行った。


■Ref.98290。TI(39mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.ライカLA-3002)。本体:107万8000円。ブレス:21万4500円

LEICA(ライカ)
ライカZM 12 チタニウム チョコレートブラック

写真の要素でもある“光と影が織りなすダイナミックな表現”を盛り込んだライカウオッチの注目作。上写真のチタン ケース仕様(全1種)のほか、ステンレススチール仕様(全3種)が展開されている。

【画像全6枚】ディテール、着用カットなどを一挙に見る


●文字盤デザイン

意匠は前作をベースとしつつ、ケースが2mmサイズダウンしたほか、スモールセコンド仕様に改められた新作のライカZM 12。機能はデイト表示もないシンプルな3針モデルだが、むしろその潔さが機能美を追求したライカカメラにも通ずる印象だ。

文字盤はミニマルだが、かなり凝っている造形に注目したい。2層構造とストライプの型押し加工によって奥行き感を与えるとともに、見る角度によって色の濃淡を生み出す工夫がなされた、時計専業メーカー顔負けの作りだ。

時計本体とブレスレット(またはベルト)は別売りで、イージーチェンジ機能によって容易に着脱が行える。どこかインダストリアルな造形美を感じさせるブレスレットの質感も魅力的だ。

【画像】インダストリアルな造形美!ブレスレットの拡大カット


●ケースバック・ムーヴメント

ブレスレット裏面には、ライカカメラのレンズマウントに着想を得た象徴的なレッドドットボタンを設置。このボタンを押すだけでブレスレットやベルトをを簡単に交換することができる。

また、ムーヴメントにはクロノード社製の自動巻きキャリバー“ライカ LA-3002”を搭載。表面仕上げが施された38石のルビーがセッティングされ、約60時間のパワーリザーブで実用性も申し分ない。


●着用感と総評

ラグがなく全長が短いため、筆者の手首にすっと納まる。コロッとしたフォルムも愛らしく、チタン製ということもあって装着感は非常に軽快だ。

【着用カット】ラグなしのかわいらしいフォルムにも注目!

ベルトが別売りのため、様々な組み合わせを楽しむことができる点も魅力の本作。価格はブレスとセットで120万円台後半と高額だが、熱心なライカファンはもとより、時計ファンも満足いく仕上がりと言えよう。

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部/写真◎水橋 崇行

 

【問い合わせ先】
ライカ カスタマーケア
TEL.0570-055-844

 

【そのほかの記事もチェック!】

■機能違いで2機種【“ライカ”の本格機械式時計シリーズ新作】グリーンからブラックへ移ろう“フュメ・ノワール”文字盤が美しい

■国産ブランド、セイコー【完売を繰り返す、話題のコラボモデル新作】実機レビュー、5万円台なのに高級感あふれるデザインに注目

次のページへ >

-レビュー記事, 小スライド, 編集部セレクション
-, ,

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com