2025年、スイス・ジュネーブ発の新進気鋭ブランド“ファーラン・マリ”が日本に上陸した。手頃な価格帯で、クラシックな魅力と新しさを兼ね備える個性豊かなコレクションを展開する同ブランドは大きな注目を集め。時計ファンの間でも価格以上の質感と呼び声が高い。今回は、そんな同ブランドについて深掘りし、その魅力をお届けする。
【画像】価格以上の質感が魅力!ファーラン・マリの新作&ベストセラー
個性的デザインのメカクォーツクロノグラフや3針モデルに定評のあるファーラン・マリが日本に上陸。2021年にジュネーブで創業した同ブランドのテーマは“ヴィンテージ時計の美学の現代的再解釈”だ。
手頃な価格帯のメカクォーツモデル、ラ・ジュ―・ペレや手仕上げのプゾー製ムーヴメントを搭載した機械式モデル、パーペチュアルカレンダーなどの複雑機構モデルの三つの主要ラインを軸に展開する時計は、緻密なディテールと高品質な仕上げが評判を呼び、新興ブランドながらすでに多くの支持を集めている。

創業初年度にはクラウドファンディングにおいてわずか35秒で資金調達を達成したほか、腕時計界のアカデミー賞とも呼ばれるGPHGで賞を受賞するなどいきなり輝かしい実績を残す。コロナ禍でマーケティング予算が工面できなかったなか、オンラインのみでブランド力を高められたのはコミュニティーのおかげだとファーラン氏は語る。
【画像】時計界のアカデミー賞GPHG、2021年の受賞モデル“Mr. Grey”
今後もコミュニティーに寄り添ったマイクロブランドであり続けるとともに、予約販売で過剰生産や過剰在庫を避け、ブランドの希少性と魅力を保ちたいというファーラン氏。日本市場においても強固なコミュニティーの確立を目指していく意向だ。
ここからは、そんなファーラン・マリの最新モデルとベストセラーモデルを紹介する。
【最新モデル】

■SS(38mm径)。50m防水。手巻き(Cal.PESEUX 7001)。75万1300円
ディスコ・オニキス・ダイヤモンド
オニキスストーン文字盤上のインデックスに0.12ctのダイヤモンドセッティングが施された最新モデル。
コロンとした愛らしいフォルムが個性的な38mmケースに、厚み8.1mmと薄型設計。ムーヴメントには名キャリバー、プゾー7001を搭載している。ポリッシュとサテンを使い分けた繊細なケース仕上げの高い完成度にも注目だ。
【ベストセラーモデル】

■(左・右)ともにSS(38mm径)。50m防水。メカクォーツ(Cal.Seiko VK64)。各12万6500円/(上)SS(38mm径)。50m防水。手巻き(Cal.PESEUX 7001)。53万6800円
(左)ロッソ・グリージョ
60分&24時間カウンターを備えた二つ目クロノグラフ。グレーを基調とした文字盤に、レッドのアラビア数字がアクセントになっている。
(右)ネロ・サッビア
ブラック文字盤にサンドストーンカラーのインダイアル、1分間当たりの呼吸数を計るためのアズモメーターを備えたクロノグラフ。
(上)ディスコ・ヴェルデ
グリーン&クリームのツートンカラー文字盤が印象的なスモールセコンドモデル。手巻きキャリバー“プゾー 7001”を搭載。
10万円台からのメカクォーツクロノグラフを軸に、日本市場で存在感を増すファーラン・マリ。今後もその動向に目が離せない。
【問い合わせ先】
ファーラン・マリ・ジャパン(ヒラムパートナーズ)
TEL.03-6811-6076
文◎市村 信太郎
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