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腕時計をとおして見える多種多様な人生、価値観って面白い!【インタビュー連載“Time Files(タイム ファイル)”特別編】

2025年7月より、毎月第4週日曜にお届けしているインタビュー連載記事、Time Files(タイム ファイル)。今回は特別編と題し、これまでの出演者4名の時計に関するエピソードを中心にその歩みを振り返る。

【インタビュー連載】過去4人の出演者の写真&記事


Time Files①「市村 信太郎(編集者)」

記念すべき連載第1回は、自己紹介も兼ねて僭越ながら筆者自身を取り上げていただいた。2023年より腕時計メディアの編集者として、“ジェンダーレスな時計選び”というテーマを軸に自身の個性を生かしながら記事制作に励んでいる。

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毎月第1〜3週日曜夜に連載「性別の垣根を超える腕時計」を担当し、性別の垣根を超えた自由な時計選びを提案している筆者

中高時代の陸上生活を支えてくれたスポーツウオッチ。ボロボロすぎて再起不能だが、祖父との思い出もあり捨てられない

全国大会常連の強豪校の陸上部に所属していた筆者は、写真のスポーツウオッチを毎日愛用していた。この時計を買ってくれた祖父は2021年に逝去してしまったが、これを見るたびに祖父のことを思い出す。祖父と過ごした時間そのものを閉じ込めたような、いまはもう動かない時計。筆者がどうしても捨てられない大切な宝物だ。


●Time Files②「大泉 芽衣子(オンライン家庭教師・小説家)」

8月24日配信の第2回では、オンライン家庭教師の大泉 芽衣子(おおいずみ めいこ)氏にご出演いただいた(余談だが、Xにおいて以前から筆者と仲良くさせていただいており、筆者がとあるトラブルで路頭に迷っていた時期にいろいろと気にかけていただいた恩もあり、一番最初に彼女に出演オファーをさせていただいた次第である)。

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文学賞受賞作家の経歴をもち、現在はオンライン家庭教師として活躍する大泉 芽衣子さん

いま唯一所有しているという腕時計。クロノグラフのようなゴツめで多機能を備えた時計が好みのタイプだそう

大泉さんの波乱に満ちた人生体験は、Yahoo!ニュース記事でも大きな反響を集めた。

社会人になって以降はほとんど腕時計を着用してこなかった大泉さんだが、尊敬されている芥川賞作家の方に会う際に、自分を奮い立たせるという役割で久しぶりに腕時計を購入したそう。

「腕時計は本当に大切な方々と会うときにだけ着用しています。大好きな人たちと過ごした時間がこの時計に込められているような気がします


●Time Files③「髙橋 英克(フリーランス塾講師・家庭教師)」

9月28日配信の第3回では、フリーランスの塾講師/家庭教師として、幅広く活躍されている髙橋 英克(たかはし ひでかつ)氏にご出演いただいた。生死を彷徨うほどの大事故を乗り越え、先日40歳の誕生日を迎えた現在も様々な教育活動に邁進されている。

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学習塾の個人事業主を経て、現在はフリーランスの塾講師/家庭教師としてNPO法人での若者支援や教育ボランティアなども行う髙橋 英克さん

ガーミンのスマートウオッチ“エピックス プロ”を長く愛用。日常からトレーニングまで使用できる幅広い機能性が大きな魅力だ

ガジェット好きで時計も好きだというお父様から、オメガ・スピードマスターの逸話を幼い頃から聞かされていたという髙橋さん。現在はガーミンの上位モデル“エピックス プロ”を長く愛用されている。

「日々のランニングやロードバイクの練習にガンガン使ってます。GPSで現在地がわかったり、運動前後の心拍数を測れたりとなにかと便利ですね。ゴツい時計も大好きで、高級感もあって所有欲を満たしてくれつつ機能も充実しているエピックス プロはお気に入りの相棒です」


●Time Files④「地場 亮介(大学生・アマチュアモデル)」

10月26日配信の第4回(最新回)では、筑波大学に通う現役大学生で、アマチュアモデルとしても活動する地場 亮介(ちば りょうすけ)氏にご出演いただいた。筆者と同じく、ジェンダーレスな表現を追求する彼とのインタビューでは共感する部分も多く、若い世代ならではの価値観に触れることができた貴重な機会となった。

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大学で人文科学を学びながら、ジェンダーレス被写体、広告、サロンモデルとして幅広く活躍する地場 亮介さん/写真◎オサダ

日々の生活においてはア分刻みでラーム機能をフル活用。アンティークウオッチの魅力についてもお話しいただいた

現在は腕時計を所有していない地場さんだが、腕時計自体への興味がまったくないわけではなく、いまの時代だからこその魅力があると話してくれた。

「時間の確認はスマホとかで十分な現代になぜ時計を着けるのかっていうのを考えたときに、やっぱりデザイン性やファッションアイテムとしての魅力って大きいですよね。ドレスウオッチって呼ばれるジャンルの時計が好みなのかもしれません。セイコーのゴールドフェザーとか、こういった雰囲気ってあまりいまの時計にはないで素敵です」


“時の流れは早い”といった英語の慣用句、Time Flies(タイム フライズ)に着想を得て、様々な人々が過ごす時間・人生をファイリングしていくという意味で名付けた当連載企画“Time Files(タイム ファイル)”

今後も“持ち主とともに時を刻む”という唯一無二の役割を備えた腕時計をとおして、多種多様な人生・価値観にクローズアップしていく。自身に取材をしてほしい、あるいは取材をしてほしい人がいるなど、取材に関してのご意見・ご要望がある方は遠慮なく筆者のXアカウントのDMまで(ご連絡お待ちしております!)。

 

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文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て2023年より編集者としてのキャリアをスタート。時計やメイク、ファッションなどあらゆるものをジェンダーレスに楽しむ。レディース・メンズの垣根を超えた自由なスタイルを体現し、その魅力を発信するべく奮闘中。

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