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【1930年代製の希少な懐中時計クロノグラフ】ミニマルで清潔感のあるアールデコデザインのユニバーサル・ジュネーブ

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ユニバーサル ジュネーブ
懐中時計 クロノグラフ

今回紹介するのは、腕時計のクロノグラフが多く見られるユニバーサル・ジュネーブの中でも珍しい、1930年代に製造された懐中時計のクロノグラフだ。

マットホワイトの文字盤に、すっきりとしたフォントのローマンインデックスとブルースチールのバトン針を組み合わせた、30年代らしい清潔感あふれるアールデコデザインが魅力的な個体である。6時位置に永久秒針、12時位置に30分積算計、3時位置に12時間積算計を配し、9時位置のくぼみにブランドロゴが入るという、バランスの取れた文字盤レイアウトを採用している。

ケースについても、ロンジンのステップベゼルを思わせる段付きの造形や、ミドルケースの溝部分に埋め込まれたプッシャーなど、非常に凝った意匠がマニア心をくすぐるポイントだ。

【写真の時計】ユニバーサル・ジュネーブ 懐中時計クロノグラフ。SS(46mm径)。手巻き(Cal.285)。1930年代製。55万円。取り扱い店/プライベートアイズ

【画像:美しい造形のケースサイドやムーヴメントを見る(全6枚)

ムーヴメントには、同年代の腕時計を中心に搭載されたユニバーサル社の名機Cal.285を搭載。テンプに耐震装置こそ備えていないものの、重厚な地板やクロノグラフ機構のレバー類、巻き上げヒゲを採用したひげゼンマイなど、高級機にふさわしい手間のかかった作りが随所に見られ、30年代のクロノグラフらしい重厚な仕上がりとなっている。

耐久性を重視して製造されたとはいえ、製造から90年以上が経とうとしている現在では、過剰なクロノグラフのリセット操作や強い衝撃を伴う使用は避けることを推奨したい。特に、防水機能を備えていないケース構造であるため、内部部品の錆や腐食を防ぐ意味でも、湿気の多い夏季や雨天時の使用は控えることをおすすめする。

コレクションとして保管する場合、やや過剰かもしれないが、日本の気候を考慮すれば、カメラ用の防湿庫などで保管するのが望ましいだろう。

ムーヴメントはもちろんのこと、外装の細部に至るまで丁寧に設計された、端正でありながらどこか温かみを感じさせる風合いを持つ30年代の懐中時計に、ぜひ注目してみてほしい。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎プライベートアイズ

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