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【ゼニスと言えばエル・プリメロ!…だけじゃない】自動巻きハイビートを搭載する実用機の“オートスポーツ”とは

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ゼニス
オートスポーツ

今回取り上げるのは、1970年代初頭頃に製造された、ゼニスのオートスポーツだ。

ゼニスのヴィンテージ、かつハイビート機と言えばゼニスのエル・プリメロやデファイなどが挙げられる。現在でも主要モデルとして名を連ねているモデルに対し、オートスポーツは当時のゼニスが展開していた日常使いを意識した実用モデルのひとつである。

ケースデザインには、1970年代のプロダクトデザインを象徴するトノー形が採用されている。ケース上面にはヘアライン仕上げが施され、サイドの鏡面仕上げとの間に明瞭なエッジラインを形成。金属の重厚感を強調しつつ、視覚的にシャープな締まりを与えている。

【写真の時計】ゼニス オートスポーツ デイト。Ref.01.290.1290。SS(35mm径)。自動巻き(Cal.2562PC)。70年代頃製。14万8000円。取り扱い店/WTIMES

【画像:サンレイ文字盤の状態やケースやネジ込み式の裏ブタを見る(全5枚)】

シルバーダイヤル上に配された立体的なバーインデックスと針の中央には、黒色の塗装が施されている。これは、鏡面仕上げの針が光の反射によって文字盤に埋没するのを防ぎ、あらゆる角度からの視視性を高めるための実用的なアプローチであると考えられる。また、通常の3時位置ではなく、4時半(4時〜5時の間)の位置に傾けて配置されたデイト窓の配置も特徴的だ。

ムーヴメントには、毎時2万8800振動のハイビート設計を誇る自動巻きムーヴメントCal.2562PCを搭載。5振動〜6振動が主流だった前時代機と比較して、テンプの振動数を高めることで外乱に起因する精度乱れを抑え、安定した歩度を狙った設計といえる。

ただし、28,800振動/時という高い振動数を持つムーヴメントだけに、潤滑状態や部品の摩耗には十分な注意が必要だ。長期間メンテナンスされていない個体では、油の劣化や汚れによって摩擦が増え、脱進機や軸受けなどの摩耗を招く可能性がある。ヴィンテージウオッチとして長く動態保存するなら、状態を確認したうえで、定期的な点検・オーバーホールを行いたい。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎WTIMES

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