世界23都市の名前が表示されたアウトラインのパイロットクロノ20thリミテッド（写真クリックで拡大）
腕時計にはシンプルに時間を知るだけでなく、時計の機能を応用し、様々な用途に応じた付加機能を追加することでさらに実用性を高めたモデルも数多く存在する。
二つの時間帯を同時に表示できるデュアルタイムウオッチもそんな代表的なもののひとつと言えるだろう。特に時差のある海外と頻繁にやり取りする人や海外に旅行した際などに役に立つ機能である。海外旅行もやっとできるようになったこともあって、来たるゴールデンウィークは海外で過ごすという人も多いのではないだろうか。そこで今回はこのデュアルタイムウオッチについて取り上げる。
さて、デュアルタイムウオッチと言っても、二つの時間帯を表示する手法はすべて同じとは限らない。そこでここでは代表的なものの例として表示スタイル別に3モデルを紹介する。
【GMT針（幅時針）表示タイプ】
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GMT針（幅時針）タイプとは、セイコー5スポーツのGMTモデルのように時分針とは別にもうひとつGMT針（赤い針）を備えており、その幅時針によって二つ目の時間帯を表示するというものである。ロレックスのGMTマスター II がその機能を搭載した最初の時計だ。
高級時計の場合は、このGMT針タイプが一般的なのだが、意外にも10万円アンダーの価格帯にはこれまでなかったのである。現にここに取り上げたセイコー5スポーツのGMTモデルも2022年に登場したばかりだ。なぜかというと低価格帯に搭載できるGMT機能を持つ自動巻きムーヴメントが無かったからにほかならない。
同様に22年から、セイコーのTMIやシチズン傘下のミヨタからもGMT機能を備えた汎用の自動巻きムーヴメントがリリースされたこともあって、今後は少しずつ増えてくるのかもしれない。さて使い方はリューズを1段引いた状態でGMT針を動かし、知りたい都市の現在時刻と同じベゼル上の数字にその針を合わせるだけととても簡単である。
セイコー 5スポーツ｜SKXスポーツスタイル
Ref.SBSC003。SS（42.5mm）。10気圧防水。自動巻き（Cal.4R34）。5万2800円／【公式サイト】https://www.seikowatches.com/jp-ja/news/20220608
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