小スライド 連載記事 @kikuchiのいまどきの時計考

【こんなのあったのね】二度見必至の存在感、ベル&ロス“BR01-92エアボーン”

画像をクリックして拡大

 パイロットやダイバーなど、過酷な環境に挑むプロフェッショナルたちの要求に応える腕時計作りを本懐とするベル&ロス。特に航空機のコックピットクロックをモチーフにしたインストゥルメント BR01コレクションは同社の時計作りの原点ともいえるモデルで、これまでも数多くの個性的な腕時計をリリースしている。

 そして今回取り上げたのは、2009年に500本限定でリリースされたBR01-92 エアボーンというモデルである。ご覧のとおりインパクト抜群のスカルモチーフが真っ先に目に飛び込んでくる、かなり個性の強いモデルだ。

 これはパラシュート降下部隊のシンボルとして、制服のワッペンや航空機のペイントに用いられていたもので、危険と向かい合う兵士を死から守るタリスマン(お守り)としての意味を持っていたものらしい。

 しかも、このスカルモチーフには全体にスーパールミノバが採用されており、暗闇になると光るという手の込んだ演出も。加えてボウイナイフのようなデザインを採用した時分針を合わせるなど、遊び心は満点だ。ちなみに現在の中古の実勢価格は50万円〜60万円台といったところ。

発売年:2009年
Ref: BR01-92 エアボーン
素材:SS(グラスビーズブラスト仕上げ、カーボンパウダーブラックコーティング仕上げ)
ケースサイズ:46mm、厚さ 10.5mm
防水性:100m
駆動方式:自動巻(Cal.ETA2892)
その他:世界500本限定

【関連記事】
■そうだったのか【ロレックス、オメガ、ブライトリング】伝説のクロノグラク、そのエピソードとは!
■【気になるちょい古時計|no.15】 当時ロレックスのシードゥエラーより人気だったIWCのGSTアクアタイマー
■【懐かしい】1970年代の日本にもあった腕時計のカラー文字盤ブーム。その背景にあったこととは!?

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

-小スライド, 連載記事, @kikuchiのいまどきの時計考
-,