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【気になるちょい古時計|no.15】 当時ロレックスのシードゥエラーより人気だったIWCのGSTアクアタイマー

 2000年代前半の人気モデルをクローズアップしている「気になるちょい古時計」。今回は当時2000m防水を誇っていたものの2003年に生産終了したIWCのGSTアクアタイマーを取り上げる。

 実はこのモデルについては「かつて人気を博した90年代の時計たち!【第2回|IWC GSTアクアタイマー】」(関連記事参照)と題して2021年6月26日に一度ステンレスモデルを取り上げているのだが、今回はバリエーションとしてラインナップされていたチタンモデルについて書きたい。

 最初にどんな時計なのかを簡単におさらいすると、IWCの基幹ラインとして1997年に登場したGSTコレクションのダイバーズウオッチ版である。GSTとはG(Gold=ゴールド)、S(Stainless=ステンレススチール)、T(Titanium=チタニウム)の頭文字を取ったもので、当時はこれらの素材を使った様々なコレクションが展開された。

2000m防水のGSTアクアタイマー(画像クリックで拡大)

 そんなGSTコレクションの中で人気だったのがGSTクロノグラフ(関連記事参照)とこのGSTアクアタイマーだ。2000年前後といえばロレックスのスポーツモデルがブレイクしていた時期で、アクアタイマーは、シードゥエラーの1220m防水よりも780mも防水能力が高かったことから両者はよく比較されたものだが、当時はおそらくアクアタイマーのほうが人気だったと記憶している。

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