1970年代に“ツノクロノ”の愛称で親しまれたシチズンのアイコニックピースが復刻!【国産ウオッチ本音レビュー|Vol.25】 - Watch LIFE NEWS|ウオッチライフを楽しむ時計総合ニュースサイト

1970年代に“ツノクロノ”の愛称で親しまれたシチズンのアイコニックピースが復刻!【国産ウオッチ本音レビュー|Vol.25】

 最近は各時計ブランドが積極的に過去のアーカイブを掘りこして、復刻モデルをリリースしているが、このシチズンコレクション レコード レーベル“ツノクロノ”もそうした1本だ。オリジナルのリリースは1973年で、当時はチャレンジタイマーというペットネームでリリースされていた。ツノクロノという名前のとおり、ケース上部から2本のプッシュボタンが飛び出たルックスがインパクト満点で、牛のような見た目から海外では“ブルヘッド”とも呼ばれていた。このブルヘッドタイプのクロノグラフは、セイコーでも70年代の同時期にスピードタイマーがリリースされており、あちらはカラーリングもあって“茶馬”のニックネームで親しまれていたことで有名だ。いずれも高性能国産スポーツモデルとして、当時はかなり人気が高かった。

 個人的な話で恐縮だが、筆者は何年か前からツノクロノや茶馬が気になっていて、オークションサイトや中古時計を扱っているショップをたまにチェックしていた。しかし、国産の実用機ということもあって使い込まれた個体が多く、しかもここ最近、70年代の時計相場が全体的に上がっていることもあって、状態の良いツノクロノはなかなか手が出しにくい価格になっている。そんな折にこの復刻リリースがアナウンスされたため、即予約を入れたことは言うまでもない。実際に店頭での売れ行きもかなりいい様子で、タイミング的にも絶妙な復刻だったのではないかと思う。

シチズンコレクション レコードレーベル ツノクロノ
■(左)Ref.AN3660-81A。(右)Ref.AN3660-81L。ともにステンレススチール(38mm径、11.7mm厚、一部メッキ処理)。5気圧防水。クォーツ(Cal.0510)。各2万6400円

 まず賞賛したいのはこのサイズ感。だいたい復刻モデルというと、サイズが現代的にリファインされて少し大型化されてしまうことが多いのだが、ツノクロノのフォルムにはこのサイズがベストマッチなのだ。オリジナルと同様の38mm径は、現行モデルに慣れた目には小さく感じるかもしれないが、バランス的に美しいこのサイズを死守した点は評価したい。ブレスレットもかなり細身だが、これもオリジナルの雰囲気をしっかりと踏襲している。ケースのポリッシュなどは、特に凝った仕上げがなされているわけでもなく、特筆すべき点はあまりない。ただフォルムの再現度はかなりしっかりと追い込んでいて、ファンが求めるものをきちんと具現化していると思う。

 文字盤はオリジナルの雰囲気を踏襲しつつも、インダイアルの配列はオリジナルと異なっている。インダイアルは9時位置に60分積算計、6時位置に12時間積算計、3時位置にスモールセコンド、そして4時と5時の間にデイト表示。オリジナルにあった曜日表示やタキメータースケールは今回廃されている。オリジナルの雰囲気を踏襲しつつも全体をスッキリさせた印象だ。

 ムーヴメントも機械式からクォーツに変更されている。ここは賛否分かれるポイントかもしれないが、実際に購入した立場から言えば“賛”だ。機械式のクロノグラフムーヴメントを積んでいたら、この価格での復刻はとても無理だっただろうし、気軽に使えるクォーツの方がこの時計のカジュアルな雰囲気にマッチしていると思う。やはりこの手の時計は、ガンガン使ってこそ真価が発揮できるはずだ。

 何よりうれしいのは、2万6400円という価格である。復刻版モデルはオリジナルよりも仕様を豪華にして、そのぶん価格をアップさせるという事例が多いのだが、このツノクロノはオリジナルの雰囲気をできるだけキープしつつ、抑えられるコストはちゃんと抑えている。その結果、誰もが気軽に買えるリーズナブルな価格を実現しているわけで、企画として非常に賛同できる。この手のお気軽な復刻がもっと増えてくれると本当に喜ばしいのだが。

 ちなみにこのツノクロノは、ビームス、ユナイテッドアローズ、ジャーナルスタンダード、オンタイム、レッドモンキーなど、都内有名セレクトショップとのコラボで限定カラーモデルもリリースされたが、そちらはほとんど発売と同時に完売した模様。ファッションピープルからの注目度が高かったことがうかがえる。ただ、個人的には、ベーシックな白地に黒のインダイアル、オレンジの針を合わせた定番のパンダダイヤルが最もいい雰囲気だと思う。

【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807
https://citizen.jp

 

構成◎堀内大輔(編集部)/文◎巽 英俊/写真◎編集部

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