ドイツ時計

クールビススタイルに似合う、端正なルックスのドイツ製腕時計2種

 連日30℃を超える暑さが続き、身体を動かさなくてもじわじわと汗が出てきてしまうこの時期、特に気を付けたいのが革ベルトだ。汗染みができるだけでなく、革自体も劣化しやすくなるため、革ベルト仕様の腕時計の着用は、この時期は特に必要最小限に留めたほうがいい。

 しかし、だからといって特にビジネスシーンでは、時計を着けないわけにもいかない。そこで今回は、ドイツの高級時計ブランドであり、ビジネスユースとしても人気の高い、ヴェンペのツァイトマイスターシリーズから、こんな汗ばむ季節にも日常的に使える、メタルブレスタイプの腕時計を紹介したいと思う。

ヴェンペのビジネスライン、ツァイトマイスターシリーズに展開されている30気圧もの高い防水能力を備えたGMTモデル

 近年、クールビズによりジャケットはもちろんネクタイも不要という人も多い。そうなると逆に腕時計は、ブレスタイプであってもクラシカルなものよりも若干スポーティなタイプのほうが、半袖で露出した手首には適度にアクセントになって意外にも効果的だったりする。ということでブレスレットモデルのなかから、ビジネスシーンにもスタイリッシュに決まる2種類のスポーツモデル、“スポーツ・ダイバーズウォッチ”と“スポーツウォッチGMT”に注目してみた。

スポーツ・ダイバーズウォッチ

■(ブラック)Ref.WM65 0005、(ブルー)Ref.WM65 0006。SS(42mm径)。30気圧防水。自動巻き(SW300ベース)。各42万6600円

 スポーツ・ダイバーズウォッチはモデル名からもわかるように、30気圧もの高い防水能力を備えた本格的なダイバーズウオッチである。そのため潜水時間を計測するための逆回転防止ベゼル(右には回転しない)を装備する。

 しかもそのベゼルには退色しにくく、割れにくいセラミック素材を採用。しかもそれは日本製だというから、ヴェンペならではの高い品質へのこだわりがうかがい知れる。そしてセラミックが放つ独特の光沢感は、時代や流行に左右されないダイバーズウオッチ然とした端正なルックスと相まって洗練された印象すら感じさせる。

 ラインナップはブラックとブルーの2色展開。ブラックはビジネスに、ブルーはオフスタイルの差し色として最適だ。

 自動巻きムーヴメントは、スイスのムーヴメントメーカー、セリタ社のSW300をベースに、独自設計のテンプ受けや微調整機構に変更するなど、ドイツクロノメーター仕様にモディファイされた高性能ムーヴメントを搭載する。

スポーツウォッチGMT

■(ブラック)Ref.WM65 0011、(ブルー)Ref.WM65 0010。SS(42mm径)。30気圧防水。自動巻き(ETA2893-2ベース)。各43万7400円

 こちらは最初に紹介したスポーツ・ダイバーズウォッチの派生モデルとして登場。30気圧もの高い防水性能に加えてGMT機能を装備した多機能モデルである。

 ベゼルにはスポーツ・ダイバーズウォッチ同様に、退色しにくく、割れにくい日本製のセラミック素材を採用するが、このモデルのベゼルは両方向に回転する点が違う。それはGMT機能としてホームタイムを表示させる役割があるからだ。

 先端に赤い三角マーカーが付くGMT針は時針と連動して動き24時間で1周する。時差のある国に到着した際に、時分針を現地時間(セカンドタイム)に合わせても、GMT針だけは本国の時間(ホームタイム)であるベゼル上の数字を指し続ける。そのため二つの国の時間がひと目でわかるというスグレモノなのである。

 しかも、端正で洗練されたデザインに加えて、防水能力も高くガンガン使える。ワールドワイドに活躍するビジネスマンにこそ似合う時計と言えるのではないだろうか。カラーはブラックとブルーの2色がラインナップ。

 自動巻きムーヴメントは、スイスのムーヴメントメーカーであるETA(エタ)社の2893-2をベースに、こちらにも独自設計のテンプ受けや微調整機構に変更を加えるなどのモディファイを施し、ドイツクロノメーター認証を取得する高性能機が搭載されている。

文◎菊地吉正(編集部)/協力◎シェルマン(TEL.03-5568-1234)

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