実機レビュー!何が買いなのか調べました。【予算20万円台①】

 お手頃な“10万円以下”から“10万円台”“20万円台”そして“30万円台”まで、四つの価格帯で購入できる機械式腕時計を編集部がピックアップ。その一つひとつを編集部が実際に見て、触って、試着した、その感想を本音でレビュー。いま何が買いのモデルなのか。編集部のリアルな意見を、ぜひ購入の際の参考にしてもらいたい。
 今回は、予算20万円台で購入できる機械式腕時計をセレクト!

【予算20万円台①】
満足感を得られやすいプライスゾーン
ムーヴメントやディテールに注目


 価格が20万円を超えてくると、ディテールの作り込みがいっそう手の込んだものになったり機能が付加されたりしてくることに加え、ムーヴメントにもこだわったモデルが増えてくる。
 さすがに“自社製ムーヴメント”というのはあまりないが、独自のチューニングを施して精度を追い込んだムーヴメントやエクスクルーシブなムーヴメントが搭載されたモデルも結構あるので、このあたりに注目してみるといいだろう。
 
 また、このプライスゾーンにエントリー機を投入している実力派ブランドも結構多い。こうしたモデルは、総じて戦略的にクオリティを高めているため、かなり狙い目と言える

》Model 1
FAVRE-LEUBA ファーブル・ルーバ
スカイチーフデイト


 高度計付きのレイダー・ビバークやダイバーズのレイダー・ディープブルーなど、ハイスペックウオッチのイメージが強いファーブル・ルーバだが、ドレス然としたラインナップも揃えている。スカイチーフは、インデックスやベゼルなど同社の特徴的なデザインを受け継いだベーシックな3針モデルだ。本作は2019年に発表されたその小径版。既発モデルより3mmサイズダウンした40mm径となり、汎用性がいっそう高まった。
■Ref.00.10203.08.11.20。SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.ETA2824)。24万円(税抜き)

 

》Detail Check

【DNAを継承】インデックスデザインや14角の風防リングなど、同ブランドのアイコニックなディテールを踏襲。ベーシックな3針モデルでも、しっかりと個性が際立っている。

【ミドルケース】ミドルケースの上にアーチ状のラグを重ねたような構造となっている。これは曲線的な美しさを見せるともに視覚的に厚みを感じさせない配慮だ。

【実際に着けてみました】“角”を強調したディテールを少し加えただけで、明らかにほかのドレス系とは違う個性をもたせたデザインワークは秀逸。また一方で、ブレスレットのコマをネジ留めするなど、実用を重視した頑丈な作りとなっている点も見逃せない。こうした手の込んだ造形を考えると20万円台という価格設定はかなりお値打ちだ。

【問い合わせ先】

スイス プライム ブランズ TEL.03-4360-8669

》ファーブル・ルーバ公式サイト
https://favre-leuba.com/jp/

 

》Model 2
MEISTERSINGER マイスタージンガー
ヴィンタゴ

 時表示のみのワンハンドウオッチにこだわるドイツブランド、マイスタージンガーの新作。シンプルな表示方法を一貫しながらも、文字盤デザインや配色、素材などで様々な変化を付け、実に多様なバリエーションを生み出せるのは、柔軟な発想力があってこそだろう。本作ではストレートラグやドーム形風防といったディテールを採用し、アンティークウオッチの趣を再現した。
■Ref.VT902。SS(38mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.Sellita 200-1)。25万円(税抜き)

》Detail Check

【ムーヴメント】2014年以降は自社製ムーヴメントも展開しているが、本作ではセリタ社のCal.200-1を搭載。自社ロゴをモチーフにしたローターを備える。

【ケースサイズ】コレクションでは40mmオーバーが多いが、本作のケースは38mm径、10mm厚と小振り。裏ブタを絞ったフォルムのため、着用時にはさらに薄く見える。

【実際に着けてみました】シンプルな時計なほど作りが甘いとチープさが際立ってしまうものだが、本作がそうは見えないのは、やはりディテールにこだわっているからだろう。例えば、ケース厚10mmという薄さのなかで、文字盤は外周をカーブさせているうえ、中央には段差まで付けるなど手が込んでいる。この段差はおそらくカレンダーディスクを納めるためのものだが、それすらもうまく生かして良質なデザインに仕上げているのだ。

【問い合わせ先】
モントレックス TEL.03-3668-8550

》マイスタージンガー公式サイト
http://www.montrex.co.jp/meistersinger.html/

 

》Model 3
MÜHLE GLASHÜTTE ミューレ・グラスヒュッテ
29er デイデイト

 1869年に測定機器メーカーとして誕生したミューレ・グラスヒュッテ。1800年代に製造された高精度測定機器の意匠を腕時計へと昇華させた“M29クラシック”に代表される計器然とした意匠を得意としており、その同作を現代版としてアレンジしたのが本モデルだ。太いラグと堅牢なガードを備えた屈強なケースデザインはそのままに、グレー文字盤やバーインデックスを採用したモダンな雰囲気がプラスされた。
■Ref.M1-25-34-NB。TI(42.4mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.SW220-01ミューレバージョン)。20万円(税抜き)

》Detail Check

【ウッドペッカー緩急針】同社では独自のウッドペッカー緩急針を採用しており、耐久性を向上させている。精密な調整を施しており、その精度はクロノメーター並みだ。

【堅牢設計のケース】ベゼルも含めて約12mm厚と、3針モデルとしてはやや厚いケースと同程度の厚みがあるラグを備えた堅牢設計。またリューズはネジ込み式となっており、優れた気密性を備える。

【実際に着けてみました】ミューレらしい質実剛健な雰囲気は残しつつも、デザインが現代的になったことで、より使い勝手が良くなった。またデイデイト表示をアシンメトリーに配置した意匠もユニークだ。なおベースムーヴメントはセリタ社製だが、特許取得のウッドペッカー緩急針に加え、受けやローターなどを精密加工した自社製に変更。これにより日差0からプラス6秒の高精度を実現している点も見逃せない。

【問い合わせ先】

サイプレストレーディング TEL.06-6459-4140

》ミューレ・グラスヒュッテ本国公式サイト
https://www.muehle-glashuette.de
 

文◎堀内大輔/写真◎笠井 修

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