再び注目が集まる、旧チュードルのクロノグラフウオッチ!

 2000年代前半には20万円前後で買えたことで人気を博したチュードルのクロノタイム(現行品の記事ではないのでチュードルを使わせていただく)。近年は過去のアーカイブから復刻したシリーズ、ヘリテージコレクションを現行品で展開するようになり再び注目が高まった影響か、比較的にリーズナブルだったクロノタイムの中古価格も軒並み高騰している。

 クロノタイムはチュードルのクロノグラフの第3世代として登場。公式情報では1976年に発表されたとされているが77年説もある。正式名称オイスターデイト オートマティック クロノタイムだ。

 構造的に厚いバルジュー社(現ETA社)の自動巻きクロノグラフ、Cal.7750が初搭載されたことからケースも厚くなり、日本ではそのケース形状からカマボコケースモデルと呼ばれているが、海外のコレクターたちはこれを大きな塊“ビッグブロック”の愛称で呼んでいる。

カマボコケースの愛称はそのフォルムに由来する

 このクロノタイムは2005年(2004年説あり)に生産を終了するまで実に29年もの長い間生産が続けられた。そのため大きく3度マイナーチェンジが施されている。初期モデルはレファレンスが9から始まる94xx系で、その後90年頃にはセカンドモデルの791xx系に移行する。そして最終のサードモデルは792xx系で95年頃に登場した。

 今回取り上げた写真のクロノタイムはセカンドモデル。サードモデルに比べると若干実勢価格は高くなるが、リューズなどの一部のパーツはロレックスと同じものが採用されており、インダイアルの配置こそ違えども、4桁レファレンスのデイトナに雰囲気は近いとして人気は高い。なお特徴的なカマボコケースはこのセカンドモデルまでという点もポイントと言えるだろう。

 このセカンドモデルには、回転ベゼルタイプのRef.79170(写真)。プラスチックベゼルのRef. 79160、そしてステンレスベゼルのRef. 79180。初期モデルと同様にベゼルの仕様違いで3種類がラインナップしている。

 そして気になるセカンドモデルの実勢価格だが、もちろんコンディションや人気の文字盤仕様によっても幅はあるが、70万円〜90万円台が多いようだ。雰囲気はなかなかいいので、ぜひ実機を一度見てみてはいかがだろう。

文◎菊地吉正(編集部)

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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