【ロレックス】通信 No.026|日本だけで販売!? エクスプローラー I に酷似したオイスターパーペチュアル“Ref.116000”

エクスプローラー I にそっくりのオイスターパーペチュアル、Ref.116000。SS(36mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3130)。電子BOOK「レアもの図鑑」より

 今回は、エクスプローラー I に酷似していたことから2008年当時に話題となったオイスターパーペチュアルについて取り上げる。

 まずは、百聞は一見にしかず、写真を見てもらうとわかるが、確かにエクスプローラーⅠにそっくりなのである。

 オイスターパーペチュアル・デイトやエアキングなど、34mm径の小振りなエントリーモデルがリニューアルされたのは2007年のバーゼルワールドでのこと。そのときにエクスプローラー I と同じ3・6・9インデックスの文字盤が確かにラインナップされていたのだが、さすがに黒文字盤での設定はなかった(あまり注目されていないが実は31mm径のボーイズサイズのRef.177200にはあった)。

 それが翌年になると、しばらくの間コレクションから姿を消していたデイトなしのオイスターパーペチュアルが、デイトジャストと同じ36mm径で復活したのである。この黒文字盤の3・6・9インデックスは、その文字盤デザインのバリエーションとして登場したものなのだ。つまり、ケースサイズもムーヴメントもエクスプローラー I と同じだったのである。

 これについて、2018年当時に弊社が刊行した雑誌に、並行輸入店から聞いた話として掲載された記事を引用すると。

『2008年のバーゼルワールドで正式に発表されたオイスターパーペチュアルのバリエーションのひとつなのだが、なぜか500本〜600本という極少ロットで生産され、そのすべては日本のみで販売されたという曰く付きのモデルなのだ。そのためロレックスが正式に日本限定と名打ったわけではないが、実質的には日本限定モデルといえるだろう』

 ロレックスが公式に発表しているわけでもなく、時計自体にシリアル番号が刻印されているわけでもないため、数字自体も本当かどうかは、残念ながらいまとなってはわからない。しかし、市場で見かけることはほとんどないため、かなり少ないことは確かだ。

2008年当時のエクスプローラー I 、Ref.114270。SS(36mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3130)。電子BOOK「レアもの図鑑」より

 いずれにしても36mm径だった当時のエクスプローラーⅠ、Ref.114270と比べて、時分針や、12時位置のロレックスのクラウンマーク、そしてインデックスのサイズなど異なる部分はあるものの、雰囲気は誰が見ても明らかに似ている。

 そのため発表はしたものの、反響があまりにも大きかったために、急遽、生産を中止したのでは、との憶測が流れたとしても致し方ないのではないか。ちなみに気になる現在の実勢価格は120〜150万円とかなり高額で流通しているようだ。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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