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新連載【WLN編集部 Recommend】no.001|モノとしての凄みがある1本を選びたい。シンプル系ビジネスウオッチ Best3

ステンレススチール&ベーシックカラーが最適

 学生時代から使っているカジュアルウオッチをそのまま仕事でも使い続けているというビジネスパーソンは少なくないと思うが、キャリアを経てくると、やはりそれではちょっと気恥ずかしい。職場でのステータスが上がってきたなら、立場にふさわしい一生ものの時計を手に入れてみてもいいはずだ。
 でも、ビジネスで使うための時計は、どこをポイントに選べばいいのか?

 まず、多くの人と接する機会が多いビジネスシーンにおいて、時計に最も求められるのは“相手に不快感を与えない”ということだろう。
 そうなると宝石や貴金属を使った装飾華美な時計ではなく、シンプルでベーシックなステンレススチールなどを素材に用いたものがベター。
 クロノグラフやワールドタイマーといった高機能な時計も魅力的ではあるが、デザインはそれだけゴテゴテしやすく、スマートなビジネスウオッチという観点では一旦チョイスから外しておきたい。

 また、デジタル時計が絶対ダメというわけではないが、フォーマルなシーンも想定すると、オーソドックスなアナログの3針モデルが無難だろう。

 文字盤のカラーリングも、ビジネススーツがグレーやネイビーといった落ち着いたトーンが中心なのを考えると、シルバーや黒といった奇を衒わないカラーリングが最適解となる。

 サイズ感としては、極端に大きな時計は相手に威圧感を与えかねないし、なによりカジュアルな囲気が強いので避けたいところ。スーツの袖口からのぞいたときのマッチングを考えると、ケースサイズは40mm前後、厚みは10mm前後でとどめておくのがいいだろう。

狙うべきは高級ブランドのシンプルライン

 こう考えていくと、ビジネスウオッチというのは、なんとなく遊びの余地がなくておもしろみがないような気もするが、そこで焦点を当てたいのが高級ブランドのベーシックモデル。
 シンプルでデザイン的に強烈なアピールはないが、ケースの素材選び、細部の仕上げまで抜かりがなく、プロダクトとしての完成度が高い。こうした時計は着けているとオーラとも言うべき、高級ブランドらしい凄みがちゃんとが伝わってくるのだ。

 誰が見ても分かるようなこれ見よがしな高級モデルはちょっと嫌味だし、ブランドとしてピックアップしたいのは、ややツウ好みのブランドがいい。
 伝統に裏打ちされた老舗で技術力にも定評があり、シンプルで渋めのデザインながら、目の肥えた人が見れば一発で高級時計だとわかるようなものがベストだ。
 確かなモノづくりの伝統に裏打ちされたそうしたブランドは、長く使っていくうちに持ち主になじんでいき、その良さが身に染みてわかってくる。

 そうした高級ブランドであっても、シンプルでベーシックな3針モデルであれば、意外に手が届きやすいものも少なくない。何よりトレンドに流されずに一生ものとして使える安心感もある。見る人が見れば“ちゃんとした時計”だとはっきりわかってもらえるし、それがビジネスパーソンとしての信頼感にもつながっていくのだ。

 価格だけ見れば決して安い買い物ではないかもしれない。だが、それでも新車を買うよりははるかに安い。そのくらいで資産価値もあって、一生付き合える時計が手に入ると考えれば、奮発してもいいのではないだろうか?

 今回はそうした観点から、シンプル系ビジネスウオッチを3本ピックアップしてみた。

【編集部:船平レコメンド】
CHOPARD ショパール
L.U.C 1937

 ラグジュアリーウオッチ&ジュエリーメゾンとして女性人気が高いショパールではあるが、時計においても洗練されたコレクションで高い評価を得ている。
 搭載ムーヴメントは自社開発のクロノメーター仕様で、土日にはずしっぱなしにしていても、月曜からゼンマイを巻き直すことなく使える約60時間パワーリザーブを確保。
 文字盤はサンバースト装飾のシルバーで、ローマンインデックスと相まってクラシカルな雰囲気だが視認性も良く、非常に落ち着いた佇まいを感じさせる。
サイズはやや大きめの42mmだが、全体のまとまりが良いため、雰囲気は上品。
 ケースバックはシースルーになっており、ムーヴメントの動きを眺められるのも、メカ好きの心をくすぐる点もポイントだ。

【SPEC】
■Ref.168558-3001。SS(42mm径/10.64mm厚)。100m防水。自動巻き(Cal.L.U.C 01.01-L)。111万1000円(税込)

【船平のRecommend Point】
「クロノメーター認定の自社製L.U.Cキャリバー、高品質なパーツの仕上げなど、魅力を語り出すとキリがないですが、とにかくデザインバランスが素晴らしい。42mmと少し大きめながら、表面をカーブさせたアップライトのローマインデックスなど、アイコニックなパーツを絶妙なバランスで配置。無駄なスペースがなく実寸よりもコンパクトな印象です。さりげなく威張りを効かせつつ、ビジネス用の時計として愛用するのに最適なモデルだと思います。(船平)」

【問い合わせ先】
ショパール ジャパン プレス
TEL:03-5524-8922
ショパール公式サイト
https://www.chopard.jp

 

【編集部:佐藤レコメンド】
BREGUET ブレゲ
マリーン 5517

 18世紀創業の老舗にして、創業者にして天才時計師の名をほしいままにしたアブラアン-ルイ・ブレゲの伝統を受け継ぐ名門。フランス海軍の航海用マリンウオッチにインスパイアされたモデルで、クラシカルなデザインの多いブレゲとしては比較的スポーティヴなラインといえるかもしれない。
 ケース素材にはチタンを用いて、10気圧防水と高い防水性能も備えている点にこのモデルらしさが表れているが、ダイバーズ的な無骨さとは無縁のエレガントな雰囲気にまとめられている。
 スーツに合わせて使える品の良さに加え、オフタイムはデニムなどに合わせてアクティヴィティでも活躍してくれそうな、守備範囲の広い顔つきのモデルといえよう。

【SPEC】
■Ref.5517TI/G2/TZ0。TI(40mm径/11.5mm厚)。100m防水。自動巻き(Cal.777A)。237万6000円(税込)

【佐藤のRecommend Point】
「機能としてはシンプルだけど、スーツにも合い、普段使いにもぴったりなオールマイティーに着けられる1本としてセレクトしました。オンにもオフに着けることを考えると、防水性や重さも気になりますが、このモデルは100m防水で、かつ軽量なフルチタン仕様。非常に魅力的です(佐藤)」

【問い合わせ先】
ブレゲ ブティック銀座
TEL:03-6254-7211
ブレゲ公式サイト
https://www.breguet.com/jp

 

【編集部:堀内レコメンド】
JAEGER-LECOULTRE ジャガー・ルクルト
マスター・ウルトラスリム・デイト

 多くの時計ブランドにムーヴメントを供給してきた実績もあるジャガー・ルクルトは、目の肥えた時計ファンにも一目置かれるブランドだ。
 このモデルはその名前が示すように、ケースの厚みが8mmを切るという薄型仕様でエレガントな雰囲気を強調。スーツと合わせても袖口で邪魔にならない点もうれしい。
 サンレイ仕上げの盤面にくさび形インデックスのダイヤルは、素っ気ないようでいながら侘び寂びにも通じる端正で美しいデザインで、年代を超えて長く愛される1本となるはずだ。
 ちなみにジャガー・ルクルトのムーヴメントは、1000時間を超える厳しい自社コントロールテストを通過しており、その精度の高さも折り紙付きだ。

【SPEC】
■Ref.1238420。SS(39mm径/7.8mm厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.899/1)。84万9200円(税込)

【堀内のRecommend Point】
「年を重ねていっても使い続けることができる王道的なデザインが本作の魅力。また、シンプルがゆえにディテールの作りが重要。その点、さすが“実力派ブランド”と感じさせる丁寧な仕上がりです。また、ケースが薄く、装着感が良かったというのもチョイスした理由です(堀内)」

【問い合わせ先】
ジャガー・ルクルト カスタマーセンター
TEL:0120-79-1833
ジャガー・ルクルト公式サイト
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp

 

 

構成◎佐藤杏輔(編集部)/文◎巽 英俊

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