【2020年新作時計速報】ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)

第3世代オーヴァーシーズで初となるスケルトンモデルを投入

 1755年の創業以来、265年にわたって途切れることなく継続してきた世界最古の時計メーカー、ヴァシュロン・コンスタンタン。卓越した時計製造技術とスタイルの追求に基づいて、伝統を受け継ぐ優れた職人たちから生まれるそのタイムピースは世代を超えて愛されている。

 そんな同社から2020年の新作第1弾が発表された。
 ハイライトは、ブランドを代表するコレクションであるオーヴァーシーズの第3世代で初となるスケルトンモデルである。
 2100年まで調整が不要な複雑機構“パーペチュアルカレンダー”を搭載しながらも、薄型化、そしてスケルトン化を実現した本作は、同社が長年培った優れた時計製造技術と職人たちの技があってこそのものであり、世界最古の時計メーカーとして存在感を改めて見せつけた。

 

オーヴァーシーズ・パーペチュアルカレンダー・エクストラフラット・スケルトン

 ラグジュアリースポーツの筆頭に挙げられるオーヴァーシーズに、新しい分野を開拓したニューモデルが登場した。
 高級感あふれる貴金属のケースとブレスレットに、超薄型ながらパーペチュアルカレンダーも備わるオープンワークのムーヴメントを収め、複雑時計に現代的なスタイルと精緻なメカニズムのルックスをもたらしたものだ。

■Ref.4300V/120R-B547。K18PG(41.5mm径/8.1mm厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.1120 QPSQ/1/約40時間パワーリザーブ)。ブティック限定。時価(参考1328万円/2020年秋発売予定)

 オーヴァーシーズのダイナミックな個性を保ちつつも、オープンワークを施した厚さ4.05mmの超薄型パーペチュアルカレンダー・ムーヴメントを搭載。文字盤から複雑に入り組んだメカニズムを眺めることができるようになっている。
 また透明なケースバックからの眺めも壮観である。オーヴァーシーズコレクションでは初めて、マルタ十字を模した形にデザインされた22金ゴールド製ローターにもオープンワークを施し、その精緻なメカニズムを披露しているのだ。 

キャリバー1120 QPSQ の全部品は、メカニズムの機能美を高めるためにくり抜かれ、仕上げと装飾が施されている

   時計に精通した人々の間では、スケルトンとも呼ばれるオープンワーク自体が一種のコンプリケーションとみなされており、もちろん時計製作のトレーニング課程では専門的な特殊技術に数えられている。というのも、オープンワークは部品の信頼性を保持しながら行わなければならないためだ。

 部品をどこまで削ぎ落して透かすかは、熟達した時計職人の非常に高度な技と不可分で、これに習熟した職人はごく少数しかいない。
 現在ヴァシュロン・コンスタンタンは、パーペチュアルカレンダーや超薄型ムーヴメントと同じくらい複雑なオープンワークをムーヴメントに実践できる希少なマニュファクチュールのひとつなのである。

 

 

オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー

 オーヴァーシーズからはもうひとつ新作が登場している。既存のオーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー初となるブレスレット仕様だ。

 マルタ十字のフォルムから想を得てデザインされたリンクが独自のスタイルを主張しながら以前にもましてエレガントな表情を見せている同作のブレスレットには、もちろん独自のインターチェンジャブル・システムが採用されており、付属のブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー、ブルーのラバーベルトとの付け換えも容易に行える。

 またカジュアル・シックの演出に最適なピンクゴールドのケースとブレスレットにブルー文字盤を合わせた、ヴァシュロン・コンスタンタンで初となるカラー・コンビネーションにも注目である。文字盤には3種類の異なる仕上げ(サンバースト、スネイル、サーキュラーサテン)が用いられ、その快活な色の組み合わせがこの時計に新たな個性をもたらしている。

 

■Ref.4300V/120R-B509。K18PG(41.5mm径/8.1mm厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.1120 QP/1/約40時間パワーリザーブ)。予価960万円+税(2020年秋発売予定)

 

 

トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ

 機械式腕時計の代表的な複雑機構のひとつに考えられているトゥールビヨンと、1個のボタンのみで操作を行うモノプッシャー・クロノグラフを組み合わせ、一段とダイナミックな趣を放つ新作が“トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ”だ。

 時計機構に影響を及ぼす地球の重力を補正するために考案されたトゥールビヨン。その多くは文字盤の下方に置かれることが多いのに対して、この新しいトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフでは、あらゆる視線を引き付ける12時位置に誇らしく配されている。

 トゥールビヨンの魅力的なビジュアルを余すところなく伝えるために、同社の開発者たちはキャリッジに新しい駆動方式を考案。トゥールビヨンのキャリッジは、4番車のカナの代わりに、秒表示のための常時回転する中間車によって駆動している。このような構造では上部プレートに非常に広々とした開口部を設けることができ、その結果としてトゥールビヨンに一段と素晴らしい眺めをもたらしたのである。

 他方、懐中時計時代の原型を思い起こさせるモノプッシャー・クロノグラフにも先進的な技術が投入されている。コラムホイールに組み合わせた、横方向から連結するラテラル・クラッチ機構に“摩擦”のテクニックを利用して信頼性の高い作動機能を実現していることも、新作が誇る特色だ。
 この方式は、クロノグラフ機能をスムーズに作動させるのと同時に、長期に及ぶ使用での過度な損耗を防ぎ、さらにクロノグラフ機能が作動した際にクロノグラフ針に起こりうる動きの乱れを抑制している。

 

■Ref.5100S/000R-B623。K18PG(42.5mm径/11.7mm厚)。3気圧防水。手巻き(Cal.3200/約65時間パワーリザーブ)。時価(参考2280万円/2020年秋以降予定)

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部

 

問い合わせ先】
ヴァシュロン・コンスタンタン(☎0120-63-1755)
https://www.vacheron-constantin.com/jp/home

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