【個性際立つ国産時計界の異端児】誕生70周年を迎えたオリエントが生んだ過去のユニークウオッチ

 2020年に誕生70周年を迎える国産時計ブランドのオリエントは、良質な機械式腕時計を、良心的な価格で展開するブランドとして知られる一方で、昔からユニークな発想やデザインを採用したモデルを数多く発表しており、“個性派”としても有名だ。

 そこで今回は、ユニークな発想から生まれたオリエントの過去モデルをクローズアップ。個性派ブランドとしての魅力を再考したい。

 

01/フラッシュ
プリズム効果で腕もとキラキラ

 個性派オリエントを象徴する1本。
 文字盤の外周部分に多面カットしたクリスタルガラスをセッティングしており、2時位置のボタン操作で内部のライトを点灯させるとプリズム効果によって文字盤全体がキラキラと輝くというユニークモデルだ。1964年にファーストモデルが発売された。ちなみに写真は2010年に登場した復刻版(現在は生産終了)。

12時位置にあるライトを点灯させるとプリズム効果によって光りが文字盤全体に広がる

 

 

02/パラエマン
国産初の本格耐磁時計


 ケース内部にムーヴメントを覆う耐磁カバーを備え、国産初の耐磁時計として1958年に発売されたパラエマン。
 一見ベーシックな3針モデルだが、そのブレスレットがユニークだ。なんと当時医療器具として流行していた磁気ブレスレットが装着されているである。
 精密機械である時計にとって磁気は大敵。むしろ磁気ブレスレットを装着するために耐磁ケースを採用したのでは、とも思えるアイディアピース。

磁気ブレスレットは健康効果があるとして当時ブームとなった

 

 

03/グランプリ 100
1960年代の多石競争の頂点モデル


 インデックス部分に網目模様を施した個性的なデザインも目を引くが、このグランプリ 100で本当に見るべきはムーヴメントだ。
 一般的なムーヴメントには、摩耗を軽減する目的で要所要所に“石”(主に人工ルビー)がセットされている。1960年代当時、国内ではこの石数が多いほど高級と捉える傾向にあり、国産時計ブランド各社がムーヴメントの多石化を図っていたのである。
 そして、この多石競争を制したのが64年に発表されたこのグランプリ 100で、ムーヴメントにはなんと100もの石が用いられた。
 100もの石すべてが摩耗対策として有効だったかについては否定的な意見もあるが、美観は高く見応えがあることは確かだ。

100石ともなると、一見、摩擦がほとんどなさそうなところにも石がセッティングされている

 

 

文◎堀内大輔(編集部)/写真◎笠井 修

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