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【時計ツウになるほどハマってしまう】堅牢かつ眉目秀麗な“手巻き時計”3選

 機械式時計には手巻きと自動巻きの二つがあるが、手巻き時計には自動巻き時計にはない魅力が詰まっている。ツウになるほどハマっていく、手巻き時計の魅力を紹介しよう。

実は意外と実用性も高い、手巻き時計のメリットとは

 現代の機械式腕時計の主力は自動巻きだ。着けていればゼンマイを巻き上げてくれる自動巻き時計は便利で、手動でゼンマイを巻く手巻きよりも使い勝手が良いのは確かだ。しかし、いまも手巻き時計が廃れないのは、自動巻き時計にはない魅力があるからにほかならない。

 では、どんなメリットがあるのか。シースルーバックが前提となるが、ひとつ目はムーヴメントを眺めることができる点だ。“なんだ、そんなことか”と思われるかもしれないが、これは機械好きにとっては重要なポイント。そして二つ目は実用面。ゼンマイを巻き上げるための回転ローターがなく、厚みを抑えられ、装着感の良いものが多いというのも魅力といえる。

 三つ目は構造的なメリットだ。自動巻き時計もゼンマイを手巻きすることはできるが、これはあまり良くない。頻繁に自動巻き時計を手巻きすると自動巻き機構の歯車に大きな負荷が掛かり、部品の摩耗が早まるからだ。手巻き時計の場合、そもそも自動巻き機構がないので、その心配がない。構造的にシンプルゆえ、耐久性も高いというわけだ。
 さらに耐久性が高いゆえに故障しにくく、初心者でも安心して使えるというメリットもある。

 また手巻き時計でオススメなのは、ムーヴメントを眺めることができるシースルーバック仕様。手巻きムーヴメントは自動巻きとは違ってローターを使用しないため、職人技術で丁寧な仕上げと装飾を施したムーヴメントをじっくりと鑑賞することができるからだ。

 自分の手でゼンマイを巻き上げるのが面倒という人もいるかもしれないが、逆に考えると、その手間も機械式時計ならではの魅力ともいえる。機械式腕時計を購入しようと考えている人は、あえて手巻き時計から探してみるというのも良いのではないだろうか。

 

》編集部のおすすめモデル-其の1
CHRONOSWISS(クロノスイス)
グランドレギュレーター

 “ユニタス”、現代においてはETAのCal.6498-1をベースにスワンネック緩急針を追加、面取りと仕上げを施すなど、クロノスイスが独自に改良を施した手巻きムーヴメントを搭載するタイムピース。もともとは懐中時計用に生まれた大きな機械でパーツは大きく頑丈。加えて、手でゼンマイを巻く醍醐味、機械の美しさがわかりやすいのが魅力だ。

■Ref.CH-6723。SS(44mm径)。3気圧防水。手巻き(Cal.C.673)。119万9000円

【問い合わせ先】
栄光時計(TEL.03-3837-0783)
https://www.eikotokei.co.jp/brandsite/model/detail/id/323

 

》編集部のおすすめモデル-其の2
SINN(ジン)
6200.WG.マイスターブンド.Ⅰ

 ブランド創立55周年記念で2016年に登場した逸品。製作に際し、文字盤はジン、ケースはSUG(ザクセン時計技術社グラスヒュッテ)、そしてムーヴメントはドレスデン時計工房(UWD)が担当。各歯車を独立したパーツで受ける、美しく堅牢性に優れたムーヴメントを実現。

■K18WG(40mm径)。10気圧防水。手巻き(Cal.UWD 33.1)。世界限定55本。286万円

【問い合わせ先】
ホッタ(TEL.03-6226-4715)
https://sinn-japan.jp/product/6200.wg.meisterbund.1/

 

》編集部のおすすめモデル-其の3
TUTIMA GLASHÜTTE(チュチマ・グラスヒュッテ)
パトリア・アドミラル ブルー

 シリーズ初のSSモデル。搭載する自社製Cal.617はメッキ処理した受けに伝統的なグラスヒュッテストライプを施した秀逸な美観やフリースプラング、巻き上げヒゲなど高級機にふさわしい仕様。仕上げは既存の18金仕様と同じでコスパが高い

■Ref.6610-01。SS(43mm径)。5気圧防水。手巻き(Cal.Tutima 617)。76万7800円

【問い合わせ先】
モントレックス(TEL.03-3668-8550)
http://www.montrex.co.jp/tutima.html

 

文◎船平卓馬(編集部)

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