【ロレックス】通信 No.053|モデルチェンジ候補・第5弾|「エアキング」(後編)。長く安定していた実勢価格がついに上昇か!?

 後編の今回は、購入にあたって知っておきたいポイントと現在の並行輸入店での実勢価格について簡単に触れたいと思う。

 前回の記事で、エアキングには、ロレックスの耐磁時計として生まれた“ミルガウス”と同じCal.3131を採用し、耐磁性をより強化するためにムーヴメントもミルガウス同様、磁気シールドで保護されていると説明した。

 この点についてひとつ記しておきたい。それは、内部に磁気シールドケースがあることから当然ケースの厚みが増しているということだ。編集部の実測値だとそのケース厚は約13mm。これはサブマリーナーデイトよりも厚い。しかも当然そのぶん重いのである。そのため購入の際にはぜひ実際に着けてみることをオススメする。

デイトジャストなどと同じシングルロックのバックルが採用されている

 また、これはどうでもいいことで、あくまで筆者の私見だが、現在のエアキングは、以前と違いロレックスのスポーツ系、いわゆるロレックスでいうところのプロフェッショナルウオッチのシリーズに属する。しかしながら、ブレスレットのバックルの仕様がサブマリーナーやエクスプローラーが採用する“オイスターロッククラスプ”、つまり2重ロック式のものではない。デイトジャストなどと同じ“オイスタークラスプ”仕様なのだ。

 ミルガウスも同じ仕様ということから、同じ外装が使われたのかはわからないが、パイロットウオッチがコンセプトであれば、なぜ2重ロックにしなかったのだろうと思った次第である。

エアキングの実勢価格の推移(ウオッチライフニュースの週間ロレックス相場より)

 さて、現在の実勢価格だが、掲載したグラフは2017年からの4年間における並行輸入店での販売価格(安値)の推移を表したものだ。コロナ禍によって大幅に乱高下したロレックスのスポーツ系モデルだったが、このエアキングにおいては、確かに若干は影響したものの乱高下と言えるほどの動きではなかった。

 それが、7月下旬になって急激に上昇した。元来、それほど需要が高いわけではないため、流通量もさほど多いわけではない。それに対して、ここにきてなぜか多少需要が伸びているということが原因のひとつらしいのだが、それにしても、わずか1週間あまりで7万円も上昇とは…。いやはや、ロレックスファンにとってはなんとも悩ましい時代になったものである。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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