【国産時計の語れるうんちく】時計の気になるアレコレを“調査”-第1回

第1回 – 時計の気になるアレコレを“調査”①

 時計の製品情報だけでなく、改めて時計の技術や歴史などに目を向けて掘り下げてみるのも面白いのではないだろうか。そんな意見から、今回から短期連載として、調査、技術、歴史の三つの項目に分けて時計にまつわる“うんちく”を、国産時計に限ってまとめてみた。知っているとちょっと鼻高々になれる、マニアックなうんちくを早速紹介していこう。

 

》全国にある時計の博物館が知りたい
 2020年に1世紀ぶりに国立科学博物館にて“「時」展覧会”が開催され話題となったが、国立科学博物館をはじめ、全国には様々な時計に関する常設展示を行う博物館が存在する。

 上の表にあるとおり、陶芸家、故上口愚朗氏が収集した大名時計のみを展示する個性的な博物館や、近江神宮に併設された展示室など様々。

 これ以外にも、東京都世田谷区にある樫尾俊雄発明記念館(カシオ)や、東京都田無市にあるシチズンミュージアムなどの施設もある。

 

ここもポイント – “時の記念日”に開館した“明石市立 天文科学館”
 1960年6月10日(時の記念日)に開館し、日本の標準時である東経135度日本標準時子午線の標識を兼ねた“時”と“宇宙”を展示する科学館として誕生した、明石市立 天文科学館。

 時を計る道具のはじまりとされる日時計から、クォーツ時計まで、指針が動くしくみや制御方法、表示方法を紹介。シンボルの塔時計は修正精度±1/100秒(0.01秒)以内の親時計(セイコー製)を採用し、日本標準時を正確に刻み続けている。

 

》人気高まる国産時計のオークション、最高値で売れたモデルは?

■Ref.5718-8000。SS(37mm径)。手巻き(Cal. 5718A)。1964年頃製

 2020年8月7日(金)〜25日(火)にオークションサイト、Bonhams(ボナムズ)で開催された“A Private Collection of Japanese Wristwatches”は、匿名のコレクターにより、数多くの国産コレクションが出展された。

 なかでも最高値で取引されたのが、セイコーのカウンタークロノグラフ。針やブレスがオリジナルとは異なるが、日本円で185万6136円もの値で、日本人により落札された。

 海外で行われたものとしてはここ最近における最大規模の国産時計のオークションであり、海外で日本の時計の注目度が高まっていることがわかる。

 

ここもポイント – 本オークション最高値で取引

こちらがオリジナルのセイコー カウンタークロノグラフ。本来はバー型針に6角形のコマが連なる特徴的なブレスを採用している

 グランドセイコーのプラチナモデル、天文台クロノメーターと並んで国産アンティークウオッチの頂点に立つモデル。

 “オリンピック関係者用に発売された”、“選手村だけで販売された”などの逸話があるが、1965年の『SEIKOウォッチクロック価格表』に記載がある(=時計店向けに卸売りされていた)ことから、信用する根拠がなくまた否定の根拠となる情報も確認できていない。

 おそらく64年にはオリンピックに関連したチャンネルで発売され、その後一般に流通するようになったのではないかと国産時計を研究する本田義彦氏は語る。当時の販売価格は3万5000円であった。

 

 今回は気になる疑問点を編集部が“調査”した。次回も調査の第2回目をお届けしていこう。

 

構成◎松本由紀(編集部)/文◎Watch LIFE NEWS編集部

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