世界23都市の時刻がわかる最新作、そのモチーフとなった40年代の名機“フライングオフィサー”とは!【OUTLINEニュース|no.25】

 前回の“OUTLINEニュース|no.24” では、アウトラインの最新作として、時計専門誌「パワーウオッチ」の創刊20周年を記念して特別製作した“パイロットクロノ20thリミテッド”について紹介した。今回はそれを製作するにあたってモチーフとなった通称“フライングオフィサー”という時計に付いて紹介したいと思う。

1940年代当時のギャレット社の通称フライングオフィサー。文字盤外周の配された都市名と12時間表示の双方向回転ベゼルで時差を確認した

 フライングオフィサーとは、文字盤外周に時差に応じて1時間ごとに都市名を配置し、パイロットが飛行中でも都市間の時差を確認できるように、1から12までの目盛り付き回転ベゼルを装備した2カウンタークロノグラフとして1940年代にスイス・ギャレット社によって開発された。

 どちらかというと空軍士官向けとして想定されていたことからこのような愛称で呼ばれるようになったようだ。非公式ながらアメリカ海軍航空隊や70年代にはスイス空軍にも納入実績をもつなど、長い間生産された名機として時計愛好家にもファンは多い。

フライングオフィサーから着想を得て製作したアウトラインのパイロットクロノ20thリミテッド。時差だけでなく世界23都市の時刻も確認できるデュアルタイム時計としている点も大きな特徴である。

 当時のフライングオフィサーは、文字盤外周に複数の都市名が表示されているが、これはあくまでも航空機が都市と都市の間を横切って飛行したときにその都市との時差を確認するためのものだった。今回のパイロットクロノ20thリミテッドについては時差だけでなく日本の時刻(ホームタイム)を基本として、文字盤に記載されている23のどれかひとつの都市の時刻(セカンドタイムゾーン)も同時に確認できるようにしている。つまり仕組みこそ違うがいわゆるGMTウオッチと同様の機能を有しているのが大きな特徴となっているというわけだ。

回転ベゼルは操作性を考慮して右回転のみできる設定にしている

『アウトライン・パイロットクロノ20thリミテッド』
316Lステンレススチール。ケース径42 mm。日常生活防水(3気圧)。メカクォーツ(セイコーVK64)。限定200本。3万7400円

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菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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