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【ノットと独立時計師“牧原大造”がコラボ!?】手作業で彫金を施した、ノット(Knot)の限定モデルを最速実機レビュー

 10万通り以上のコーディネイトが楽しめるカスタムオーダー、同価格帯の時計と比較しても格段に高い品質など、独自のビジネスモデルで支持を集めるKnot(ノット)。同社の最大の特徴と言えるのが、この自由度の高いカスタマイズなのだが、もうひとつ見逃せないのが、日本の優れた製造技術や伝統技法に焦点を当てたウオッチメイキングである。

 “ノット”というブランド名には“結ぶ”という意味がある。これは日本の優れた製造業をノットを媒介に結びつけるコンセプトを象徴したもので、実際にノットは“MUSUBUプロジェクト”を掲げ、会津の伝統工芸師による“本漆”や400年の歴史をもつ“金沢箔”を取り入れたモデルなど、日本のもの作りを積極的に取り入れた本格機械式時計を製作してきた。

 今回、編集部が実機レビュー用にセレクトしたのは、ある意味でそんなノットの時計作りを象徴するモデルであり、現段階での集大成とも言えるモデル。スイスに拠点を置くAHCI(独立時計師アカデミー)が認定する日本に3人しかいない独立時計師のひとり、牧原大造氏とのコラボレーションで製作されたスペシャルモデルである。


【今回の実機レビューモデル】

Knot(ノット)
A Bridge to the Future Project 牧原大造モデル


【時計本体】※共通スペック

左:A Bridge to the Future Project 牧原大造モデル(浮桜)

A Bridge to the Future Project 牧原大造モデル(輪桜)

■Material.:316Lステンレススチール
■Size:38mm、厚さ11mm、約50g
■Waterproof:5気圧防水
■Movement:自動巻き(Cal.MIYOTA 90S5)
■Price:一般発売予定価格24万7000円
※先行発売価格(Makuake特別価格:24万7500円、アーリー:22万円、スーパーアーリー:19万8000円)
※ Makuakeでの先行発売ではすべてクロコダイルストラップとDバックルもセット


【ノット(Knot)のブランド紹介】
 2014年に創設。同価格帯の時計と比べても格段に高い品質、10万種類以上のコーディネイトが楽しめるカスタムオーダー、日本の優れた製造技術や伝統技法に焦点を当てたプロダクトメイキングなど、独自のビジネスモデルを構築し、国産時計に新しい付加価値を与え、一般ユーザーから時計好きまで、幅広いユーザーから支持を集めている。


 今回、実機レビューするのは、新たにスタートした“Knot, A bridge to the future Project”の第一弾モデル。AHCI(独立時計師アカデミー)が認定する日本に3人しかいない独立時計師のひとり、牧原大造氏とのコラボレーションを実現し、コンセプトワークは牧原氏が担当。それを基にノットが主体となってデザイン、製造を行い、最後に、牧原氏が自ら文字盤に一品ずつ熟練の技で彫金で装飾を加えて完成させている。

 独立時計師の時計は一般的に、完成までに数カ月から、時には数年かかるものもあり、非常に高額なものとなる。このモデルでは、ノットのD2Cメーカーとしてのサプライチェインを活用することで、少し頑張れば手の届く価格を実現。独立時計師の高度な技術、エッセンスをリアルプライスで楽しめるのが大きな魅力となっている。


【文字盤のデザインについて】


 牧原大造氏は時計学校に通いながら、独学で彫金の技術を習得し、時計製作と彫金をどちらもおこなう数少ない時計師である。文字盤に日本の伝統工芸である江戸切子、ムーヴメントには桜の彫金を施した代表作として知られる“菊繋ぎ紋 桜”が代表作として知られている。このモデルでは、文字盤に牧原氏の特徴である彫金を取り入れており、手作業でローマ数字インデックスと桜の装飾をエングレーブしている。


 テンプ部分を円形にカットした“輪桜”は、円形の小窓の周りに桜彫金を施したデザインを採用。規則的に動くテンプのメカニカルな造形に、桜の彫金がハンドエングレーブならではの工芸品的な美観を加えている。


 もうひとつの“浮桜”は、よりダイレクトに桜のモチーフを際立たせた個性的なオープンハートデザインが目を引きつける。モデル名が示しているように、川面に大小の桜が浮かんでいる様子がモチーフとなっており、搭載するムーヴメントの造形が透けて見える桜形状の穴と桜彫金が特徴。工芸品的な繊細さに加え、桜の意匠を際立たせた奥行き感のある意匠が魅力的だ。


 ノットでは初となるサファイアガラス製のドーム形風防を採用しているのもこのモデルの特徴。緩やかにカーブするドーム形風防のフォルムと統一感をもたせるために秒針には曲げ針を採用。


 秒針に加えて分針も繊細なタッチで先端を手作業で曲げる仕上げが施されており、クラシックな雰囲気と高級感が高められている。


 また、時分針の表面には牧原氏作品の特徴の1つである切子をモチーフにしたデザインを施しており、角度によって見え隠れする意匠が、文字盤のデザインにさりげないアクセントを加えている。


【外装について】


 懐中時計からインスパイアされたという、牧原氏が立案したクラシカルなラウンドケース。国内最高峰の技術を擁する林精器が製造を担当しており、ザラツ研磨を駆使することで、ラグの表面とファセット面は鏡面、サイドはヘアラインと、二つの仕上げを採用しており、質感の違いによって高級感が高められている。


 丸みを帯びたケース、ベゼルの柔らかなフォルムと一体感をもたせるため、ノットでは初となるサファイアガラス製のドーム風防を採用。外周に向けて薄くなっていくドーム風防によりケースを薄くみせ、実寸よりもスリムな印象に仕上げらているのもポイントと言えるだろう。


 裏ブタは文字盤と同じく桜のモチーフを配したシースルーバック仕様。桜を散りばめたサファイアガラスを通して、受けや地板に丁寧な装飾を施した自動巻きムーヴメントの造形を楽しめる。


【装着感について】


 ケースサイズは38mmで厚さは11mm。現行のメンズウオッチとしては比較的コンパクトなサイズ感に加え、手首に沿わせるようにラグをカーブさせているためフィット感も良好だ。


 輪桜、浮桜ともにケースは約50グラム(ケース本体)。手首の内側に収るコンパクトなサイズ感に加え、軽量な仕上がりになっているのもポイントと言えるだろう。


》日本最大級のクラウドファンディングサイト、Makuake(マクアケ)で先行発売を実施

 ここで紹介したノットの最新モデルは、3月4日(金)から、クラウドファンディングサイト国内最大手のMakuake(マクアケ)で先行発売を開始する。最大26%OFFの特別価格で手に入れることができるため、気になった人は詳細をチェックしてみよう。

【Makuake(マクアケ):A Bridge to the Future Project 牧原大造モデル販売ページ】
https://www.makuake.com/project/knot04/


【問い合わせ先】
Maker's Watch Knot
TEL.0800-555-7010


 

文◎船平卓馬(編集部)

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