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ロレックスが値上げを実施。一部モデルは3年間でその差40万円以上!?|ロレックス通信 No.162

 本来なら、人気ブランドが“値上げ”するというだけで騒めくのだが、ことロレックスについては“値上げ”と聞いてもおそらくピンとこない人のほうがいまとなってはほとんどであろう。

 商品の大半が国内定価を超えるプレミアム価格のいま、いくら値上げしようがその金額では買えないのだから致し方がない。そのため今回は当連載でもこの価格改定について取り上げようかどうしようかと迷ったのだが、ロレックス関連の情報としてはやはり無視はできないため、一応、主要11モデルの国内新定価と旧定価との差額について最後に記載させていただいた。興味があれば参考にしていただきたい。おそらくは単に新旧の差額だけを目にしても、みなさんは「ふ〜ん」という感じで終わるのかもしれないが。

 さて、今回のロレックスによる価格改定、実は久しぶりのことというわけではない。2019年10月1日の消費税増税に伴う改定から数えると、今回で何と5回目の値上げとなることをご存じだろうか。

 その間の値上がり幅を調べると、これがけっこうすごい金額なのである。ではどれほど上がったのかを、この間にモデルチェンジを実施していないデイトナで各改定時の定価を書き出してみると以下のとおりである。
2019年10月 130万9000円
2020年1月 138万7100円
2021年8月 145万7500円
2022年1月 160万9300円
2022年9月 172万400円

 2019年と今回の差は何と41万1400円。デイトナは特に顕著なのかもしれないが、それにしてもわずか3年で、しかもモデルチェンジもせずにこの価格差は、こうやってあらためて数字に表すと異常としか言いようがない。プレミアム価格ばかりに目を奪われがちだが、実際には国内定価自体も恐ろしく上がっているというわけだ。

 さて、この8月末に本来であれば「ゼロからわかるロレックス」の改訂版第4弾を全国の書店で発売するはずだった。まさにその校了を迎える直前になって9月に国内定価を改定するという情報が飛び込んできたのである。そのため急遽発売を延期。おかげさまで国内新定価を載せた最新版として9月26日(月)に発売することになった(定価1650円)。しかもこれまでよりも16ページ増の拡大版となって、内容もだいぶ新しくなっている。タイトルどおり初心者向けの内容のためぜひチェックしていただけたらと思う。

主要11モデルの9月からの国内新定価

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