ベンツやBMWなどのクルマを筆頭に、アディダスやブラウン、ステッドラーなど、日本人の生活に溶け込んでいるドイツブランドは意外なほど多い。
ドイツのプロダクトを表す際に、機能的、堅牢、シンプル、職人気質などのキーワードがよく使われるが、派手ではないが実用品としての品質を突き詰めたスタイルが日本人の感性との相性が良く、ライフスタイルに取り入れやすい点が、人気を集める理由と考えられるだろう。
もちろん、こうしたドイツならではの美点、魅力は時計にも当てはまる。今回は、そんなジャーマンウオッチのなかから、30万円以下で購入できる、本格機械式時計を厳選。編集部があすすめする三つのモデルを紹介していこう。
【編集部のおすすめモデル_其の1】
STOWA（ストーヴァ）
フリーガー ウェールス40 ヴィンテージ 95 リミテッド
“ S T O W A ( ス ト ー ヴ ァ )” を象徴するパイロットウオッチ“ フリーガー ”シリーズの DNA を受け継ぎ、フォントやインデックスデザ インを現代的に再構築した“ウェールス40”をベー スにした、ブランド創設25周年記念モデル。
マットブラック IP で仕上げたケース、ヴィンテージ感を感じさせるオールドラジウムカラーのスーパールミノバ夜光、文字盤に配された旧ロゴなど、ヒストリカルなテイストと現代的なスタイルを違和感なく両立させたデザインが魅力的だ。世界限定35本。
■ Ref.Flieger Verus 40 Vintage 95 L i m i t e d。SS（40mm径）。5気圧防水。自動巻き（Cal.SW200）。世界限定95本。22万円（10月21日発売予定）
【問い合わせ先】
TiCTACアトレ恵比寿店
TEL.03-5475-8413
【編集部のおすすめモデル_其の2】
NOMOS GLASHÜTTE（ノモス グラスヒュッテ）
ラドウィッグ 33 ノワール
細身のベゼルを備えた33mmのケース、繊細でエレガントなローマインデックス文字盤を組み合わせた手巻きモデル、"ラドウィッグ 33"の新作。
"ノワール"というモデル名が示すように、黒をコンセプトに採用しており、ゴールドの針がアクセントを利かせたブラック文字盤とアンスラサイトカラーのベロアレザーベルトが、クールな印象を醸し出している。
ムーヴメントは高精度で信頼性の高い薄型の手巻きキャリバー“α（アルファ）”を搭載。
■Ref.NM227。SS（32.8mm径）。3気圧防水。手巻き（Cal.α）。25万8500円（2022年11月下旬発売予定）
【問い合わせ先】
大沢商会
TEL.03-3527-2682
【編集部のおすすめモデル_其の3】
SINN（ジン）
556 カーネリアンレッド
アプライドの夜光バーインデックスに3針というシンプルで視認性の高い意匠をベースに、宝石からインスパイアされたというアクアマリンブルー文字盤でアレンジを利かせた556シリーズの派生モデル。
メタリック仕上げによって光沢を放つカラーダイアルを採用することによって、ミリタリー感を残しつつ、ファッション性をプラス。時計の機能的な意匠を美しく引き立てる効果も発揮している。
■Ref.556.CR。SS（38.5mm径）。20気圧防水。自動巻き（Cal.SW200-1）。世界限定400本。29万7000円
【問い合わせ先】
ホッタ
TEL.03-5458-3076
文◎船平卓馬（編集部）