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【新作時計ニュース|イエマ】37.5mmで着け心地とバランスが良好、イエマ・アーバン・フィールドの先行予約を開始

2018年の年末に日本での本格展開を開始したフランスの時計ブランド、“YEMA(イエマ)”。同社は1960年代から70年代にかけて機能性とデザインを両立したスポーツウオッチを輩出した歴史をもつ。

80年代以降は売却が重なって一時的に低迷期に入るが、04年に再びフランス資本のブランドとなり新生イエマとして復活。休眠から目を覚ましたイエマは、自社のアーカイブから過去に製造していたモデルを復刻するヘリテージコレクションを展開し、時計好きから支持を集めている。

今回、紹介する “アーバンフィールド”は、これまで展開してきた復刻モデルとは少々アプローチが異なり、デザインから新たに開発された新機軸といえるモデルだ。

40年代から50年代のミリタリーウオッチから特徴的な意匠を取り入れて再設計したデザインが特徴となっており、イエマの遺産を再現したような雰囲気を漂わせつつ、ほかにはない個性を備えているのが魅力となっている。


YEMA(イエマ)
イエマ・アーバン・フィールド

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1940年代から70年代のミリタリーウオッチやツールウオッチからエッセンスを取り入れて開発された新コレクション。太めの夜光アラビアインデックス、外周のミニッツサークルなどミリタリーで特徴的な意匠を踏襲しているが、サンドブラストのカラー文字盤など、ディテールに絶妙なバランスでアレンジを加えることで、イエマならではのアイコニックかつオーセンティックなデザインを与えている。アンティークテイストを感じさせるドーム風防を備えたコンパクトなケース(37.5mm)、日付表示のないクリアな文字盤も魅力的だ。ムーヴメントはセリタのCal.SW210-1bを搭載。

【スペック】
■素材:316Lステンレススチールケース
■サイズ:ケース径37.5mm×T7.8mm、ラグ幅20mm
■防水性:10気圧防水(100m防水に相当)
■ムーヴメント:手巻き(SELLITA SW210-1b エラボレ・デコレ)
■搭載機能:時刻表示
■国内定価:14万4980円(ボンクリップスチールブレスレット仕様)


》1940年代から70年代の軍用時計からインスパイア

“アーバン フィールド”というモデル名が示しているように、本作は往年のフィールドウオッチに現代的なアレンジを加えることで、タウンユースにマッチするスタイリングを与えることがコンセプトとなっている。フィールドウオッチはスポーツウオッチと同じくらい定義が漠然としているジャンルのひとつだが、おおまかには“アウトドアシーンでの使用に耐える視認性、耐久性、防水性を備えた時計”といったところだろう。ミリタリーウオッチはその代表格であり、フィールドウオッチとしてリリースされている時計には、1940年代にイギリス軍で採用された“W.W.W.”やアメリカ軍のミルスペックに基づいて製造された時計に見られる特徴的な意匠(大振りな夜光アラビアインデックス、外周のミニッツサークルなど)がいまも採用されていることが多い。

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本作も、前述した1940年代から70年代のミリタリーウオッチから意匠を取り入れているが、文字盤を四つに分割するクロスライン(視認性を高める効果あり)、三角マーカー・ドット・ダッシュの混合文字盤など、当時のツールウオッチ、フィールドウオッチから様々なエッセンスを取り入れて再設計しているのが面白い。なかでも文字盤の印象を高めているのが夜光アラビアインデックスの配置だろう。ミリタリーウオッチの場合はインデックスすべてがアラビア数字、フィールドウオッチの場合は3・6・9にアラビアインデックスを配置するのが定番なのだが、このモデルは1・3・5・7・9・11と奇数のみアラビアインデックスを配置。このありそうでなかった意匠が、悪目立ちしない絶妙な加減で、デザインに個性を加えている。

【画像ギャラリー:イエマ・アーバン・フィールドのラインナップをチェック】

シルバーホワイト、ゴールデンブラウン、グリーン、ブラック、ブルーと五つのカラーバリエーションがラインナップされており、いずれも日付け表示のないすっきりとした左右対象のデザイン。文字盤にはサンドブラスト仕上げが施されており、細かい凹凸が光を受けて豊かな表情を見せる。サンドブラスト加工は光の反射を抑える効果もあるため視認性も良さそうだ。

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また、視認性については、クロスライン、アラビア数字、外周のミニッツサークルのデザインにも注目しておきたい。この三つの要素は文字盤の濃度に合わせて黒と白に選別されており、シルバーホワイトとゴールデンブラウンは黒で、グリーン、ブラック、ブルーは白で印刷されている。コントラストを際立たせることで視認性を高める効果に加え、デザインにメリハリを付ける意味でも魅力的な配色となっている。こんもりと立体的に塗布されたスーパールミノバ夜光(BGW9)も質感を高めている。

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