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これは驚いた、ほぼ定価じゃないの! 1月度の実勢価格定点チェック!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.234】

国内定価改定と実勢価格の値下がりにより、価格差が2万円強となったディープシー、Ref.136660

今月も3週目ということで人気主要モデルの1カ月間の実勢価格相場の動きをみていきたいと思う。

記事後半に掲載した「主要11モデルの月間ロレックス相場(1月19日更新)」をご覧いただきたい。ざっと見てわかるように、元日の定価改定によって10%ほど値上げされたが、その後も並行輸入店の実勢価格は値下がり傾向が続いている。

そんな中で今回特に注目すべきはディープシーである。驚いたことに定価204万3800円に対して1月19日付けの実勢価格相場を見ると先月から3万円ダウンして207万円。つまり、国内定価との差は約2万円と、ほとんど変わらないという状況なのである。

ディープシーは、デカすぎるため日常使いには不向きということもあって、以前からそれほど人気があるほうではない。そのためプレミアム価格ではあるものの、ここに取り上げている11の人気モデルの中では、いちばんに実勢価格と国内定価の差が少なく20万円にも満たなかったモデルだった。

それが、2023年1月から今年の元日までのおよそ1年間に実施された3度の定価改定で国内定価は1年前といまでは35万9700円も値上がりしている。加えて実勢価格については12月から値下がりを続けているため、このような価格差になったというわけだ。

日本の金融市場で予測されているように、もし仮に今年円高になった場合、だからと言ってロレックスが定価を下げるということは考えにくいため、さらにこの差が縮むということになるのだろう。なお、この点については「今年のロレックス市場はいったいどうなるのか? 予測してみました」という見出しで1月30日発売のパワーウオッチ134号に7ページにわたって書かせていただいた。

また、昨年9月17日に書いた当連載No.216「価格差に見る定価改定の影響とは|9月度のロレックス相場定点チェック!」(関連記事参照)にて、9月時点での国内定価と実勢価格の価格差を小さい順に紹介しているため、もしよかったらそちらもチェックしてみてほしい。

>>>次ページで「主要11モデルの月間ロレックス相場(1月19日更新)」

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