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【古代ケルト文化を時計で表現】アイルランドの新鋭“MD WATCHES”に注目

マーティン・デザイン・ウォッチ(MD WATCHES:以下、MDウォッチ)は、2017年に設立されたアイルランド南西部、コークを拠点とする日本未上陸のマイクロウオッチブランドだ。

ブランドの創設者であるマーティンは時計デザインに情熱を注ぎ、自身も時計コレクターでもある。時計ブランドを立ち上げるにあたり、美的感覚に優れ、機能的で耐久性のある時計を製造し、手頃な価格で顧客に提供するというビジョンを持っていたそうだ。


独立時計デザイナーとして、マーティンはヨーロッパとアジアの才能ある時計職人や信頼できる時計メーカーと協業しており、ハイレベルなパフォーマンスだけでなく、目を引きつける独自性を備えた時計を作ることに注力している。

ひと目見ればほかのブランドにはないデザインに気が付くと思うが、マーティンのルーツであるアイルランドの文化を取り入れたデザインが最大の特徴となっている。今回は、アイルランドのMDウォッチより、代表的な二つのモデルを紹介していこう。

MD WATCHES(マーティン・デザイン・ウォッチ)の時計を見る】


“ケルティック・レガシー”
最初に紹介するモデル“ケルティック・レガシー”だ。モデル名と文字盤を見ればすぐにわかるが、アイルランドの文化“ケルティック・ノット”を取り入れたデザインが特徴のモデルとなっている。

ケルト・ノットとは、古代ケルト人によって建築物のレリーフや装身具などに使われていた伝統文様だ。1本の紐で始まりと終わりがないのが特徴となっており、人生において永遠や調和など、それぞれ異なる意味をもった様々な文様がある。

文字盤を飾る複雑なデザインは、独自の工程で仕上げた2枚のメタル・ディスクで構成され、クラシカルでありながらも神秘的な雰囲気を醸し出している。文字盤上部のディスクは厚さ1mmで、切り出されたケルティック・ノットにブラッシュ仕上げが施され、ヨーロッパの湾刀・サーベルのようなフォルムの針は、ローズゴールドにダイヤモンドカットで仕上げられている。

リューズはサファイアクリスタルガラスと316Lステンレススチールを組み合わせて構成され、グリップ力を高めるために側面にダイヤモンドカットが刻まれた2枚のステンレススチール製ディスクを設置。フロントディスクの上には、MDウォッチのロゴをあしらった1枚の小さなステンレススチール製ディスクがあり、リューズの前面と背面は、直径5mmのガラスチューブとなっている。

ケースは直径40mm、厚さ12mの316Lステンレススチール製で、風防はドーム型サファイアクリスタルを採用。ケースバックからはセイコーの自動巻きムーヴメント、NH72Aを眺めることができる。5色のダイヤルカラーとストラップとブレスレットのオプションから選択可能で販売価格は5万8900円だ。


“スーパーナチュラル トリスケル・ウォッチ”
2本目に紹介するのは“スーパーナチュラル”だ。2024年3月にクラウドファウンディング最大手、キックスターターでデビュー予定のモデルで、古代ケルトの神々からデザインインスピレーションを得たそうだ。超自然的なスピリットを呼び起こすという文字盤デザインを備え、特別に改良された左右非対称のレギュレーター機構は、エレガントさと視認性の高さを両立している。

ケースは直径40mmで厚さ12mの316Lステンレススチール製。ミヨタの自動巻きムーヴメント、82S7を搭載し、風防はドーム型サファイアクリスタルとなっている。販売予定価格は早期割引価格で240ユーロ(約4万円)を予定しているようだ。気になった人はMD WATCHES(マーティン・デザイン・ウォッチ)を確認していただきたい。


》MD WATCHES(マーティン・デザイン・ウォッチ)
公式サイト
https://www.martindesignwatches.com/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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