スイスの独立系ブランド“Nivada Grenchen(ニバダ・グレンヒェン)”が、1970年代にわずか20本のみ製造した幻のプロトタイプ“Chrono sport(クロノスポーツ)”を、現代的なスペックで復刻した。
新作として登場したのは、機械式ムーヴメントを搭載した“Chronosport Blue Petroleum(クロノスポーツ ブルーペトロリウム)”と、2色展開となるメカクォーツを搭載した“Chronosport Meca-Quartz(クロノスポーツ メカクォーツ)”の、計3種だ。

Chronosport Blue Petroleum(クロノスポーツ ブルーペトロリウム)■Ref.77003A10。SS(38mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.Valjoux 7750-ETA)。世界限定100本。44万5500円
Nivada Grenchen(ニバダ・グレンヒェン)
Chronosport Blue Petroleum(クロノスポーツ ブルーペトロリウム)
“クロノスポーツ ブルーペトロリウム”は、70年代のオリジナルモデルのデザインを踏襲しながらモダンなエッセンスを加えた、クラシックな佇まいと現代性を融合させた自動巻きクロノグラフだ。
特徴的なのが文字盤に配置された二つのサブダイアルだろう。一般的な二つ目のクロノグラフはサブダイアルを並列で配置するが、本作は70年代のオリジナルモデルを忠実に再現しており、12時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドを配置。
文字盤にはエンボス加工で粒状のテクスチャーが与えられており、細かい凹凸が陰影が奥行き感を生み出している。アシンメトリーな文字盤のレイアウトが印象的だ。
サブダイアルのレイアウトはもちろん、ディテールにもこだわりが光る。中央に設置されたクロノグラフ秒針の三角形のフォルム、先端にスーパールミノバを設置したインデックスも70年代のオリジナルモデルから意匠を継承。スーパールミノバは、エイジングしたトリチウム夜光の質感を想起させるクリーム色に仕上げられており、ヴィンテージテイストを高める効果を発揮している。
ブレスレットに向けて急角度で傾斜を設けたオーバルケースも当時のフォルムを再現しており実にアイコニックだ。フロントはヘアライン、サイドをポリッシュと、二つの仕上げを組み合わせることで流線形のフォルムを強調している。
サイズは現行のクロノグラフとしてはコンパクトな38mm。ドーム型サファイアガラス風防と、12時位置にクリーム色のドットを配した両方向回転ベゼルを合わせ、70年代のディテールを忠実に再現している。

Chronosport Meca-Quartz Sand(クロノスポーツ メカクォーツ サンド)■Ref.77001A45。SS(38mm径)。20気圧防水。メカクオーツ(Cal.SEIKO VK67)。13万2000円
Nivada Grenchen(ニバダ・グレンヒェン)
Chronosport Meca-Quartz(クロノスポーツ メカクォーツ)
セイコーのメカクォーツ“VK67を搭載した“クロノスポーツ メカクォーツ”は、クォーツの精度と機械式時計の操作感を兼ね備えている。クロノグラフ秒針は機械式時計さながらの滑らかスイープ運針を行い、メカニカルな魅力を表現している。
マットなテクスチャーのブラック文字盤に、アール・デコ調のサブダイヤルを組み合わせて、レトロな華やかさを演出。ベゼルは“ブルーペトロリウム”モデルと同様に、イエローのドットをあしらったフルーテッドベゼルと、クラシカルなダブルドーム型サファイアガラス風防を採用している。
カラーバリエーションはレトロな色調の、サンドとサーモンカラーがラインナップしている。
2025年5月31日からエイチエムエスウォッチストア表参道およびニバダ・グレンヒェン取り扱い店舗にて先行発売を開始、6月2日からエイチエムエスウォッチストア公式オンラインストアにて発売を開始する。
なお、“クロノスポーツ ブルーペトロリウム”は世界限定数100本で価格が44万5500円、“クロノスポーツ メカクォーツ)”は”サーモンカラー”のみがリミテッドエディション(世界限定200本)で、各13万2000円となっている。
【問い合わせ先】
エイチエムエスウォッチストア 表参道
TEL.03-6438-9321
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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