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オメガの人気シリーズ【顔はドレス系なのにガチムチ!?】経年変化も味わい深い初期シーマスター

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


オメガ
シーマスター

1948年に誕生し、ミリタリーウオッチの開発で得た防水技術を落とし込んだとされているオメガのシーマスター。その防水性能に由来する実用性の高さから市場での人気を博し、現在に至るまでオメガのアイコンモデルとして継承されているシリーズだ。今回紹介するのは1950年代中頃に製造されたシーマスターである。

【写真の時計】Ref.C2576-4。SS(34.5mm径)。自動巻き(Cal.354)。1950年代製。33万円。取り扱い店/キュリオスキュリオ

【画像:リューズや裏ブタ、ムーヴメントなどの画像を見る

ゴールドレターとブラックのハニカムダイアルが特徴的。繊細な文字盤テクスチャーが高級感を演出するが、光の反射を抑えて視認性を向上させる役割もあるそうだ。全体のシャープなデザインバランスを崩さないように、ワンポイントで夜光塗料が入れられたドーフィン針とアプライドのインデックスからは、当時のデザイナーのこだわりが感じられる。

文字盤デザインだけに注目するとドレスウオッチらしくも見えるが、力強さを感じさせる太いラグとベゼル、スクリューバック式の裏ブタからは実用性を重視したスポーツウオッチらしさも感じられる。
また、純正のクローバー形リューズが残っている点も見逃せない。鏡面の太いラグと凹凸の少ない純正リューズの組み合わせは、初期のシーマスターならではの特徴と言える。指に引っかかる面が少なく、手巻きの際はやや使いづらいかもしれないが、リューズの直径が大きいことと自動巻きの巻き上げ効率が高いため、あまり心配する必要はないだろう。

ムーヴメントには、ハーフローターのバンパー式自動巻きCal. 354を搭載している。この時計を振るとコトコトという振動が伝わるが、これはローターが衝撃吸収用のバネにぶつかった際に起こる振動であり、バンパー式自動巻きの最大の特徴となっている。全回転ローターに比べると巻き上げ効率が低く、かつ振動が生じる点から、徐々にすたれていってしまった方式だが、当時オメガの製造したムーヴメントは巻き上げ効率と耐久性が優れていた。古典的であるものの、シンプルな構造ゆえに定期的なメンテナンスさえ行っていれば故障も少なく、現在でも問題なく稼働する個体が多いそうだ。インカブロックの耐震装置が備えられているため、実用性も抜群だ。

この個体ではオメガ製のライスブレスレットが装着されており手首回り17cmまで対応可能。アンティークでも気兼ねなく使える時計が欲しい、初めてのアンティークウオッチが欲しいという人にはぜひ手に取ってもらいたい1本だ。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎キュリオスキュリオ

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