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小ぶりで薄型の34.5mm【復刻系ドレスウオッチ】日本未上陸ブランド、Tusenö(トゥセノー)新作を実機レビュー

時計界の新たな勢力として存在感を増している“マイクロブランド”。日本ではまだ耳なじみのない言葉だが、“マイクロブランド”とは数百個単位で商品を製造し、BtoC(企業が直接ユーザーにプロダクトを提供)をベースで時計を販売する独立系時計ブランドを指す。

規模は大きくないからこそ、自分が作りたい時計、欲しい時計をダイレクトに作っているメーカーが多く、大手メーカーとは一味違う、個性的な時計を見つけることができるのが魅力だ。

今回、取り上げるTusenö(トゥセノー)もそんなマイクロブランドのひとつ。スウェーデンから直接コンタクトがあり、新作モデルの実機レビューを行うこととなった。


【Tusenö(トゥセノー)とは】

Tusenö(トゥセノー)は、2015年にスウェーデン第2の都市、ヨーテボリでヨハン・ホルズナーとアレクサンダー・ベンツによって設立された新進ブランドだ。

Brand

ブランド名はスウェーデン西海岸を描いた古い海図“kusten med de tusen öarna(千の島々のある海岸の意味)”に由来し、時計のデザインとすべての作業はヨーテボリのオフィスで行われ、スイスで少量生産されている。


【今回の実機レビューモデル】

SUPERVINTAGE_image

Tusenö(トゥセノー)
SUPERVINTAGE ESPRESSO MARTINI(スーパーヴィンテージ エスプレッソ マティーニ)

3年の歳月をかけて開発された、トゥセノー初のドレスウオッチコレクション。ドレスウォッチの黄金時代へオマージュを捧げたデザインが特徴となっており、曲線や湾曲も巧みに組み合わせた楕円形ケース、クラシックカクテルからインスパイアされた文字盤デザインが目を引きつける。

写真のエスプレッソ マティーニのほか、ネグローニ、モヒートと、三つのバリエーションがラインナップされている。

SPEC
■素材:ステンレススチール(サファイアクリスタル風防)
■ケース径:34.5mm、ラグの上下幅40.5mm、厚さ8.7mm
■防水性能:3気圧防水
■駆動方式:手巻き(ETA 7001)
■価格:予約価格899ドル(約13万3374円)、一般価格999ドル(約14万8413円)

 

》Tusenö(トゥセノー)
公式サイト
https://tuseno.com

 

【画像12枚】型違いで全3モデル、“スーパーヴィンテージ”のデザインを見比べる


【注目ポイント1】クラシックカクテルがモチーフの文字盤デザイン

文字盤は、モチーフとなったシグネチャーカクテル(このモデルはエスプレッソ マティーニ)を彷彿とさせるカラーリングを採用。

ダークブラウンの外周部分にはオリジナルフォントのアラビア数字とミニッツサークルがレイアウトされており、光沢のある質感がクラシックさと個性を両立させている。

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文字盤の中央部分は、ダークブラウンの外周部分よりも一段下のレイヤーとなっており、6時位置にケースや文字盤とフォルムを合わせたスモールセコンドを配置。表面は凹凸のあるテクスチャーに仕上げられており、独特の質感はコーヒーをドリップするペーパーフィルターを思わせる。

12時位置にブランドロゴがプリントされているが、こちらもアラビアインデックスと同じく、塗料をたっぷりと盛って仕上げられており、立体的な造形と光沢感のある質感が、時計の質感を高めている。

文字盤に加えて目を引くのが、控えめながらも存在感を主張する針だ。時分針、スモールセコンドの針はいずれもリーフ型に仕上げられており、中心部分に向けてこんもりと曲線を描いている。

一般的に針を固定するために中央に穴が設けられているが、本作はフラットキャップを採用。穴が見えないように仕上げて、美観を高めている。ハカマ座に面取りを施して、丁寧に研磨しているのもこだわりのポイントだ。


【注目ポイント2】薄くて小ぶりで着けやすい、曲線を描く楕円形ケース

ケースはステンレススチール製で、サイズは横が34.5mmで上下が40.5mm。全体が丁寧なポリッシュ仕上げで統一されており、ケースのプロファイルとマッチする、二重のカーブを描くサファイアクリスタル風防を装備する。

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エレガントな曲線を描きながらも、厚さわずか8.7mmと、スリムなデザインを実現。非常に柔らかいイタリアンレザーベルトが装備され、装着感も良好だ。

SUPERVINTAGE_size

三次元的な曲面を備えたフォルムが、手首の向きや光の当たり方で陰影を生み出し、豊かな表情を見せてくれる。

SUPERVINTAGE_casebackムーヴメントは、ブランド初となる手巻きキャリバー“ETA 7001(トップグレード)”を搭載。ケースはシースルーバック仕様のため、ブルーのネジとエレガントなコート・ド・ジュネーブ仕上げで装飾されたムーヴメントの造形と駆動を楽しめる。

今回、実機レビューしたTusenö(トゥセノー)の新作“スーパーヴィンテージ”は、現在ブランドの公式サイトでプレオーダーを開始している。気になった人は、ぜひ公式サイトをチェックしていただきたい。

 

【画像】型違いで3機種、“スーパーヴィンテージ”を別アングルで見る

 

》Tusenö(トゥセノー)
公式サイト
https://tuseno.com

 

文◎船平卓馬(編集部)

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