スイスの高級機械式時計ブランド“クロノスイス”から、時刻を鐘の音で知らせる複雑機構を備えた“クォーターリピーター”コレクションの2025年新作2モデルが発表された。
今作の見どころは、1990年代の傑作ムーヴメントを復刻した“レガシーキャリバーC.126”を搭載している点だ。
リピーター機構を備えた名作ムーヴメントによる音の美しさと、最先端の機械構造を融合させることによって、ひとつの新作はジャズの音色、もうひとつの新作はロックの音色を奏でる試みを実現させている。

■Ref.CH-1663T-BLSI。TI(42㎜経)。3気圧防水。自動巻き(レガシーキャリバーC.126)。世界限定数25本。830万5000円
CHRONOSWISS(クロノスイス)
クォーターリピーター ブルーノート
新作の心臓部にあるのは、90年代に導入されたムーヴメントをアーカイブをもとにルツェルンのアトリエで復元・改良・再生したレガシーキャリバーだ。
エニカ社製のキャリバーをベースにデュボワ・デプラ製のモジュールを搭載しており、クロノスイスの創設者ゲルト・リュディガー・ラングの理念が息づいている。
この復刻ムーヴメントをもとに革新的な音の試み行ったモデルのひとつが、“クォーターリピーター ブルーノート”だ。名門老舗クラブ“ブルーノート”のジャズの表現力からインスパイアされた豊かで深いシンフォニーを、リピーター機構が作り出す。
42 mm径のチタンケースには、まるで浮遊するような視覚効果をもたらす時針を備えた、多層構造の 3D レギュレーターをレイアウトしている。スケルトン文字盤からハンマーを備えたクォーターリピーター機構が覗き、ムーヴメントの動作をつぶさに鑑賞することが可能だ。
またケースに使用したチタンは優れた音響効果を備えているため、音の共鳴によりチャイムをより明瞭に奏で、音色の表現をさらに豊かなものにしている。
複雑に構成された文字盤のデザインに調和をもたらしているのが、ディープネイビーブルーのCVD仕上げを施したスケルトン文字盤とブリッジだ。シルバーの時針リングと白のスーパールミノバを塗布したインデックス、ロジウムメッキ仕上げのバイキング型針(時針、分針、スモールセコンド針)とのコントラストが、洗練性を与えている。
【画像】90年代傑作ムーヴメントを復刻、二つの新作“ブルーノート”と“スクリーム”を見比べる

■Ref.CH-1163T-COL。TI(42㎜経)。3気圧防水。自動巻き(レガシーキャリバーC.126)。世界限定数25本。830万5000円
CHRONOSWISS(クロノスイス)
クォーターリピーター ブルーノート
もうひとつの新作“スクリーム”は、クォーツリピーター機構の優れた音響を活かして、ロックコンサートのようなダイナミックな音色を演奏するモデルだ。
エレクトリックな青、オレンジ、紫のCVDコーティングがなされたブリッジと、パライバグリーンの分リングが、革新的なテーマを視覚的に表現している。
自動巻きムーヴメント“レガシーキャリバーC.126”は毎時2万1600振動、約35時間のパワーリザーブを搭載。クォーターリピーター機能は10時位置のプッシャーで作動し、動作時には15分単位でゴングが時刻を知らせる。
スケルトンローターにはコート・ド・ジュネーブ仕上げ、アンクル、ガンギ車、ネジにはポリッシュ仕上げ、地板とブリッジにはサーキュラーグレイン仕上げを施し、裏側のブリッジにはコート・ド・ジュネーブ装飾と丹念なエッジの面取り、ポリッシュ仕上げを行っている。表側のブリッジには手作業によるギョーシェ彫り、CVDコーティング、手作業による面取りとポリッシュ仕上げがあしらわれた。
“ブルーノート”モデルにはブルーのカーフスキンベルト(裏地と側面はライトグレーのアルカンターラ)、“スクリーム”モデルにはグレーのヌバックレザーベルト(裏地はオレンジ×パープルのアルカンターラ)が付属。なお、世界限定数はわずか各25本で、価格は830万5000円となる。
【画像】“クォーターリピーター”新作、“ブルーノート”と“スクリーム”を別アングルから見る
【問い合わせ先】
栄光時計
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文◎Watch LIFE NEWS編集部
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