LowBEAT magazine 最新入荷情報

ドレス系からスポーツ系まで!【どんなジャンルがお好みですか?】個性的な手巻き時計3選

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


皆さんは手巻き時計というと、どのような形の時計を思い浮かべるだろうか。
懐中時計やレクタンギュラーケース、防水の効いたオイスターケース(ロレックス)やトレタケ(ロンジン)など、その人の好みによって思い浮かべる形状は様々だろう。いまとなっては一部の高級メーカー以外ではほとんど製造されることのなくなってしまった手巻き時計だが、アンティーク市場に目を向けると、幅広いジャンルとデザインの手巻き時計が数多く存在する。

そこで今回は、編集部が注目する、様々なデザインの手巻き時計とその魅力について紹介しよう。


【写真の時計】クロトン クロノマスター アヴィエーター シーダイバー。SS(38mm径)。手巻き(Cal.バルジュー23)。1960年代。49万円。取り扱い店/黒船時計古酒店

まず1本目の紹介するのは1960年代に製造されたクロトン・ニバダのクロノマスター アヴィエーター シーダイバーだ。
クロトンはニバダ(現ニバダ・グレンヒェン)と資本関係にあり、ニバダの時計を取り扱っていた。このモデルも、本個体ではクロトンの名を冠しているが、ニバダの名を冠するものや、双方の名を冠したダブルネームの個体も存在している。

回転ベゼルと3時位置の赤いヨットタイマーが特徴的であり、スポーツ用途での実用性を重視したモデルであったことがうかがえる。

ムーヴメントには手巻きクロノグラフのCal.バルジュー23を搭載しており、ほかの同型モデルと比較するとグレードの高いムーヴメントが採用されている。コラムホイールで動作制御を行う信頼性の高いムーヴメントだ。

ネジ込み式の裏ブタを備える堅牢なステンレスケースや回転ベゼルなど、無骨でスポーツ感にあふれるデザインが、ツールウオッチやメカニカルなガジェットを好む人にもってこいの1本だ。

【画像:各モデルを別のアングルから見る


次に紹介するのは、1930年代に製造されたIWCの手巻き時計だ。ラグのカバー部分が3ステップデザインとなったアールデコ調のレクタンギュラーケースが特徴的だ。

【写真の時計】IWC レクタンギュラー。SS(22×39mmサイズ)。手巻き(Cal.87)。1930年代製。49万5000円。取り扱い店/プライベートアイズ

ムーヴメントにはIWCを代表する角形手巻きの名機Cal.87を搭載している。このムーヴメントはレクタンギュラー形でありながらも高い精度を実現した名機として語られ、後のレクタンギュラーの設計に大きな影響を与えたともいわれている。

文字盤に注目するとIWCのロゴがなく、スイスの老舗宝飾店“チューラー”の名前のみが印刷された貴重な個体だ。

文字盤のインデックスやブルースチールのペンシル針、直線的なケースなど、シンプルな要素で構成されたデザインが美しい1本だ。


最後に紹介するのは、1971年頃に製造されたロレックスのオイスター プレシジョン Ref.6427だ。

【写真の時計】ロレックス オイスター プレシジョン。Ref.6427。SS(34mm径)。手巻き(Cal.1225)。1970年代製。45万9800円。取り扱い店/BEST VINTAGE

手巻きノンデイトのシンプルな構成のモデルであり、自動巻きのオイスターパーペチュアルよりも薄型のケースが特徴的だ。エンジンターンドベゼルとリベットブレスの組み合わせが、シンプルなデザインのアクセントとして効いている。

信頼性に優れた自社製の手巻きムーヴメント、Cal.1225を搭載しており、定期的なメンテナンスを行うことで、安定した精度が期待できるだろう。
本個体は、やや小傷などが目立ち、使用感のあるコンディションであるため、コンディションを重視する人は注意しておきたい。
プラ風防と薄型ケースによって軽やかな装着感を実現しているため、デイリーユースを考えている場合にはおすすめの1本だ。

 

【LowBEAT Marketplaceでほかの手巻きを探す

 

 

 

文◎LowBEAT編集部

次のページへ >

-LowBEAT magazine, 最新入荷情報

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com