小スライド 編集部セレクション 連載記事

「ガジェット好きの父からもらった大切な時計もなくしちゃって…」左目を失う大事故を乗り越え、挑戦を続ける30代男性のリアル|Time Files(タイム ファイル)Vol.003

様々な背景をもつゲストにスポットを当て、時計との思い出や宝物にまつわるストーリーを含めたインタビューを行いながら、それぞれの想いや価値観を紐解いていく連載企画、Time Files(タイム ファイル)。

第3回は学習塾の個人事業主を経て、現在はフリーランスの塾講師/家庭教師として活躍する髙橋 英克(たかはし ひでかつ)さんをフォーカス。彼の波乱に満ちた人生や今後の展望を伺った。

髙橋 英克(Hidekatsu Takahashi)

青山学院大学を卒業後、企業勤めを経て30代半ばより個人事業主として学習塾を経営。2022年に店舗営業を終了してオンライン指導に業態を変更後、現在はフリーランスの塾講師/家庭教師として活躍中。加えてNPO法人での若者支援や教育ボランティア、保護者向けの学び・子育てコーチングを行い、幅広い層の学びと成長をサポートしている。


●身の回りの“雑学”が大好きだった幼少期

「自分では覚えていないのですが、顔立ちから外国人やハーフの子と思われていたみたいです。右写真のポーズからもわかるように、当時はとにかく仮面ライダーが好きだったみたいで。ヒーローになりたかったんでしょうね。父も母もたくさん愛情を注いでくれたと思います」

中性的でかわいらしいお顔立ちが印象的な髙橋さんの幼少期(3〜5歳ごろ)

そんな髙橋さんが“いまの自分の原点”と語るのが、大好きだったという『雑学』だ。

「両親ともに雑学が好きで、幼い頃から世の中のいろんなことを教えてくれました。私も友達との会話や学校の授業で印象に残った面白い話を両親に話していましたね。その過程で自ずと知識のインプット・アウトプットができて、記憶の定着にも繋がったんだと思います」

雑学とともに知的好奇心を育み、学校の勉強も楽しかったと語る髙橋さん。妹さんや友達にも勉強や雑学を教えたりしながら、身の回りの知識にあふれた学童期を過ごしていたそう。


●青学のテニスサークルでは中心メンバーとして活躍

名門・青山学院大学へ進学後はテニスサークルに所属し、運営にも尽力。複数の役職を兼任する中心メンバーとして活躍する。

「大学公認のテニスサークルが当時12団体あったんですけど、その合同大会の運営委員を務めていました。全然勉強しない学生生活でしたが、サークル運営の経験はいまの仕事にも生きているはずです」
(余談だが、別のテニスサークルには現在フリーアナウンサー/タレントとして幅広く活躍している田中みな実氏も在籍しており、当時から大きな注目を集めていたそう)

サークルの中心メンバーとして、充実した大学時代を送っていた髙橋さん

サークル引退後は、テニスコーチのアルバイトも経験。初めての“教える仕事”に奮闘する日々のなかでは、忘れられないエピソードもあったそう。

「最初はメインコーチのアシスタントとして仕事を始めたのですが、のちに研修を受けて私もメインコーチの資格をとって。その初めてのレッスンで右も左も分からないなか一心不乱に指導をしていたら、講習生の方から『次回のレッスンも髙橋コーチがいい』って言ってもらえて。些細なことですが自分の頑張りを認めてもらえたみたいで、すっごくうれしかったです」

【次ページ】左目失明、生死を彷徨う大事故&腕時計のエピソード

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