まるで鏡のような透明感【ノンデイト仕様“ベル&ロス”限定モデル】ミニマリズムを極めた新作“BR-05 グレーミラースティール”に注目

2025年12月16日

フランスとスイスのヘリテージを持つ時計ブランド“BELL&ROSS（ベル＆ロス）”から、BR-03コレクションの新作“BR-05 ミラー”がリリースされた。

この洗練されたタイムピースは世界限定250本で、ベル&ロスブティックでの販売スペシャルモデルだ。ミラーポリッシュとサテン仕上げを組み合わせ、端正なスタイルを演出すると同時に時計製造の技術力を示している。

■Ref. BR05A-MI-ST。SS（40mmサイズ）。100m防水。自動巻き（Cal. BR-CAL.321-1）。世界限定250本（ベル&ロスブティックのみで販売）。88万円（ブレス）、81万4000円（ブラックラバー）

BELL&ROSS（ベル&ロス）
BR-05 グレーミラースティール

新作の“BR-05 ミラー”は、ステンレススチールが単に堅牢性、耐食性といった特性を持つ素材ではないことを提示するモデルだ。ステンレススチールは外科的な冷たさをもつ素材として一般的に認識されているが、素材が放つ魅力的な輝きによって、その印象を完全に超えることができる。

ベル&ロスは、現代アート、ハイテクノロジー、ジュエリーの美的コードを駆使し、BR-05の特徴的なデザインを新たに解釈し、洗練されたポリッシュがもたらす美的インパクトが、見る者を魅了します。

【画像】二つの仕様（ブレスとラバーベルト）で発売、“BR-05 グレーミラースティール”のデザインを見比べる

ミラーポリッシュは銀細工、テーブルウェア、ジュエリー、そして時計製造において高く評価される技術として知られ、時計の世界においては、高級時計（特にスチールモデル）の仕上げの代名詞となっている。

BR05A-MI-ST_size

ケース、ベゼル、リューズ、またはブレスレットリンクを研磨する作業は、金属の硬度ゆえに非常に要求が高く、傷や変形を避けるために常に細心の注意を払う必要がある。複雑で挑戦的なこの工程は、定番でありながら、同時に時計仕上げにおける芸術と言えるだろう。

ロジウムメッキ真鍮文字盤に加え、同じくロジウムメッキを施したアプライドインデックスと針は、すべてポリッシュ仕上げで統一されている。

「すべての面をポリッシュ仕上げにすることで、ダイヤルは無数の反射を放つ鏡へと変わります。ポリッシュされた針は、水面に浮かぶ水銀の滴や糸のように見えます。ミラーポリッシュのダイヤルに加え、ポリッシュとサテンを組み合わせたケースとブレスレットによって、BR-05 ミラーは時計製造の芸術作品となります。それは単一素材、モノクローム、モノブロックの彫刻をイメーした、純粋かつ未来的なタイムピースです」

上記は、ベル&ロスの共同創業者兼クリエイティブディレクターのブルーノ・ベラミッシュのコメントだが、文字盤は、まるで純粋なメタルの塊から彫り出されたかのような輝きを放っている。

BR05A-MI-ST_case

また、文字盤のデザインで注目したいのが、ノンデイト仕様に仕上げられている点だ。本作には、最大54時間のパワーリザーブを備える自動巻きムーヴメント、Cal.BR-CAL.321-1が搭載されているが、デイト表示機構を取り除くよう改良が加えられ、文字盤のミニマリズムと純度がさらに追求されている。余計な要素をなくしたことで、鏡のような輝きを放つ文字盤の質感を際立たせているのだ。

ケースサイズは40mmで、厚さが10.5mm。裏ブタはシースルーバック仕様となっており、搭載しているCal.BR-CAL.321-1の駆動と、メカニカルな造形を鑑賞できる。

ブレスレットは2種類のオプションがあり、ポリッシュとサテンを組み合わせたステンレススチールブレスレット、またはスチール製バックルを備えたブラックラバーベルトを選択可能だ。