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【ドーム風防、フラットベゼル】SEIKOメカクォーツ4弾は70年代レーシングウオッチを再現した小ぶり38mmクロノ|OUTLINEニュース no.231

アウトラインのコレクションの特徴のひとつがSEIKO製メカクォーツと呼ばれるクロノグラフムーヴメントVK64を使ったコレクションが多い点だ。上の写真で12を指し示している赤いクロノグラフ秒針が1秒ごとのステップ運針ではなく機械式時計と同様に滑らかに動くスィープ運針するなど、クォーツながらクロノグラフ機構については機械式の動きと操作感が楽しめるというものだ。

おそらくは日本で展開している時計ブランドでは種類がいちばん多いかもしれない。今回ここに紹介する2レジスタークロノ・シリーズIVもそのひとつで、いわゆるSEIKOメカクォーツを採用した2レジスタークロノの四つ目(パイロットクロノを含めると正確には五つ)のコレクションを意味している。

さて、今回クローズアップしたこの2レジスタークロノ・シリーズIVだが、最大の魅力は、70年代に人気を博したレーシングクロノグラフの当時ならではの主張の強いデザインを徹底的に再現した点だ。しかも、それを現代風にアレンジを加えるのではなく、あくまでも当時の雰囲気のままに表現している。

そのため開発時においてレトロ感を出すためにこだわったのがベゼルとインデックスだったのである。ベゼルはあえて傾斜を付けず平らに設計。そうすることで全体のフォルムがキレイにまとまりすぎず、逆にプラスチック風防のドーム形をキレイに見せることができた。加えてベゼルのタキメーター表示もアラビア数字は当時のように太くて丸いものを採用。それによって見た目の古っぽさを強調したのだ。

一方のアワーインデックスについては、当時はバーインデックスと呼ばれる棒状のシンプルなタイプが主流で、しかもそれは控えめではなく極太かつ立体化されて存在感がある。そのため70年代の時計デザインを象徴するアイコンと言えるほど印象的だった。

そこで今回は単に立体化するだけでなく当時に倣って文字盤中央に向かって斜めにカットするなどその造形にもこだわることで当時の雰囲気を再現している。また、その表面は時分針とともに鏡面仕上げを施しているため、程よい輝きが全体の雰囲気に高級感をプラスしている点もポイントだ。

ラインナップは下の写真のように3種類。真ん中のアイボリーのパンダ(Ref.YK20255-1WH)は一般販売モデルだが、写真右の逆パンダ文字盤(Ref.YK20255-2BK)はチックタック。一方のオールブラック文字盤(Ref.YK20255-3BK)はオンタイムとムーヴのそれぞれのショップ限定販売モデルとなる。

もしお近くに店舗がある場合はぜひ店頭で実機を手にとってチェックしていただけたら嬉しい。もちろん、公式オンラインSHOPでは3機種ともに販売中だ。

[公式オンラインSHOPはこちら]
https://shop.powerwatch.jp/webshop/category/item/item-watch/outline/series4/

[商品の詳細は公式サイトで]
https://outlinewatches.tokyo/collection/2-register-chrono-series-4

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【2レジスタークロノ・シリーズIV】
写真左からRef.YK20255-3BK(ブラック)、Ref.YK20255-1WH(パンダ)、Ref.YK20255-2BK(逆パンダ)。SS(38mm径)。5気圧防水。メカクォーツ(VK64)。各4万6200円

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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