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【カルティエ機械式時計復権のカギ“CPCP”】史上屈指の最重要コレクションの現状とは?|性別の垣根を超える腕時計 No.036

1月20日より一部のジュエリーは30%アップと、大幅な価格改定が行われることで話題のカルティエ(時計も9%ほど値上がりするようだ)。そんななか、当連載記事ではもう生産終了となった主に1990〜2000年ごろの“ちょい古”カルティエ時計をテーマに、その魅力や資産価値を解説してきた。

これまでマストタンク(マスト・ドゥ・カルティエ)パシャタンク ルイ カルティエを取り上げてきたが、今回でひと区切りとさせていただく。最終回にクローズアップするのは、カルティエ機械式時計史に燦然と輝く最重要コレクション“CPCP(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)”だ。

【写真&画像全5枚】CPCPの人気モデル、バリエーションを一挙に見る


近年のカルティエ時計史における最重要コレクションとして、各方面から呼び声高いCPCP。相場の上昇が続いているモデルもあるなど近年改めて再評価され、その価値が高まっている。すべてのモデルが貴金属ケースでギョーシェ彫りが施されたシルバー文字盤、ロゴ装飾入りキャリバーといった特別仕様だ。各モデル数十本〜200本程度の少量生産だったため、市場の流通数はかなり少なくなっている。

CPCP(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)とは
カルティエ機械式時計の最上級ラインとして、1998~2008年に展開された特別なコレクション。過去の歴史的名作のデザインをもとに製造され、非常に生産本数が少なく希少。ピアジェやジラール・ペルゴ、ジャガー・ルクルトなどと共同開発され、美しい装飾を施した機械式キャリバーを搭載している。


非常に多くのバリエーションが展開されたCPCPのなかでも、非常に人気の高かった花形シリーズが、“トーチュ”だ。

■Ref.W1532851。Pt(43×35mmサイズ)。手巻き(Cal.437MC)。参考商品

トーチュ プラチナ

1912年に亀の甲羅の形を模したデザインで生まれ、CPCPのなかでも最も人気が高かったといわれるシリーズ。美しいホワイトローマン文字盤には、バラの模様がモチーフの繊細なギョーシェ加工が施されている。

ムーヴメントには、緩急針にブルースチール加工を施したピアジェ製の極薄手巻きキャリバーベースの“437MC”を搭載。受け板にロゴが刻まれるなど美しい仕上げが施されており、シースルーバックから眺められる。

【写真】美しい仕上げが施された手巻きムーヴメント

上写真はシンプルな2針モデルでゴールド製とプラチナ製が展開されており、ともに300万円オーバーで流通している(トーチュはパワーリザーブやミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーなどの複雑機構搭載モデルも多い)。2024年のコレクション プリヴェで復刻され、話題を集めたのも記憶に新しい(こちらはCPCP以上に入手困難なモデルとなってしまっている)。


ほかにも現行を含め、歴代コレクションでも珍しいシリーズが多く展開されているCPCP。砲弾(オビュ)と名付けられたタンクシリーズの希少モデル“タンク オビュ”や、デイ&ナイト表示とレトログラード分針を搭載した非常に珍しい“ロトンド デイ&ナイト”、樽をモチーフにデザインされ、100年以上の歴史をもつカルティエ初期の名作“トノー”などがラインナップされている。

【写真&画像全5枚】CPCPならではの注目モデルを一挙に見る

なお、CPCP期間中にカルティエはラ・ショー・ド・フォンに工場を、ジュネーブに工房を建設し、ジュネーブシール準拠のムーヴメント製作に尽力。CPCP終了後の2009年より自社ムーヴメント搭載コレクションを発売している。17年からはCPCPの流れを汲んだ“コレクションプリヴェ”を発表。毎年大きな注目を集めている。


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文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て2023年より編集者としてのキャリアをスタート。時計やメイク、ファッションなどあらゆるものをジェンダーレスに楽しむ。レディース・メンズの垣根を超えた自由なスタイルを体現し、その魅力を発信するべく奮闘中。

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