アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
セイコー
シャリオ Ref.2220-0270
今回紹介するのは1970年代に製造された、セイコー シャリオのRef.2220-0270だ。
ラウンド形のケースに、可愛らしいフォントのアラビアインデックスを配したネイビーの文字盤が、70年代のドレスウオッチらしさを感じさせる。
本個体のコンディションに注目すると、ケースにはわずかな小キズが見られるものの、全体としては比較的良好な状態を保っている。文字盤や針にも歪みや変色、シミなどは見られず、良好なコンディションを維持している。
発売当時は“ドレスウオッチ シャリオ”の名で販売されており、正統派の2針時計から、カットガラスとカラー文字盤を組み合わせた個性的なモデルまで、ドレスシーンを想定した幅広いラインナップが展開されていた。そんなシャリオシリーズの中でも、本個体は比較的正統派なデザインでありながら、カジュアルさも感じさせる絶妙な脱力感が魅力的な1本だ。

【写真の時計】セイコー シャリオ。Ref.2220-0270。SS(33mm径)。手巻き(Cal.2220)。1971年製。4万1800円。取り扱い店/WTIMES
【画像:文字盤やケースの状態をさまざまなアングルから見る(全5枚)】
ムーヴメントには、セイコーが量産していた手巻き式のCal.2220を搭載。一円玉の直径よりも小さい約17mm径の小型ムーヴメントでありながら、毎時2万8800振動(毎秒8振動)のハイビートを実現した高性能機だ。2針仕様のため、1日に何秒の進み遅れがあったかは体感しにくいが、適切な整備を施せば、1日を通して安定した精度を発揮してくれるはずだ。
加えて、量産機でありながら耐久性を重視しており、摩耗の生じやすい香箱車の上下の受けや輪列に保油装置を設け、24石もの受け石を使用している点にも注目したい。
同時期に同社から発売されていた高級薄型ドレスウオッチのUTD(ウルトラ・シン・ドレスの略)の薄さにはかなわないが、シャツの袖にも難なく納まる薄さは、現代の時計でもなかなか実現できないだろう。なにより、アンダー5万円の価格帯から狙えるアンティークドレスウオッチとしては圧倒的に球数も多く、安心して日常使いできる点は見逃せない。
ニーズの減少により新規開発されることが少なくなってしまった国産の2針ドレスウオッチだが、60年代後半から70年代にかけて生産された国産ドレスウオッチの作り込みとクオリティには、ぜひ注目してみてほしい。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎WTIMES
