Sunrex(サンレックス)は、約40年の歴史を誇る台湾発の独立系マイクロウォッチブランドだ。始まりは1975年に遡り、現在も家族経営を維持しながらレイとチー兄弟によって運営されている。
創業当時、彼らの父親はハイエンドなステンレススチール製デジタルウォッチの製造を掲げてウオッチビジネスをスタートしたそうだ。 市場の変化に対応するために一家は後に事業拠点を香港に移転し、デジタルからアナログ時計製造へ転換を図り、20年間にわたり発展を遂げた。
2000年代初頭からレイとチーが家業に参画し、新鮮な視点とアイデアをもたらした。その後20年間、サンレックスは他社のために時計製造を行ってきたが、レイとチーは自分たちが語ることができる時計を創りたいと考えるようになった。
彼らは現行の時計市場が極端な選択肢に分かれており、すぐに魅力を失う大量生産品と手の届かない高級価格帯の時計しか提供していないことに不満を感じていた。
そこでヴィンテージデザインに現代のテクノロジーを融合し、リーズナブルな価格帯で品質の高い時計をユーザーに届けるという可能性に着目したのだ。
OEMで培ってきた家業のノウハウを生かし、2018年にオリジナルブランドとして“サンレックスは生まれ変わることとなる。今回はサンレックスのウォッチコレクションから二つのモデルを紹介したい。
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Sunrex(サンレックス)
611 レーサーズ クロノグラフ
611 レーサーズ クロノグラフは、レーサーが高速走行時に信頼できる時計を必要としていた1950年代のレーシングシーンに敬意を表したモデルだ。
この時代のレースウオッチは、大きく読みやすい文字盤に夜光インデックスと針を特徴としていた。時代のDNAを継承しつつも、現代のライフスタイルにスピード感ある個性を添えている。
カラフルな文字盤には三つのサブダイアルを配置。12時位置に1/20秒クロノグラフサブダイアル、6時位置に分積算サブダイアル、そして3時位置には回転するレーシングカーをフィーチャーしたランニングセコンドサブダイアルという構成だ。
37mmのステンレススチールケースに反射防止加工を施したレトロなドーム型サファイアクリスタル風防、スクリューダウンのリューズを装備し、100m防水を確保。
ムーヴメントはセイコー・エプソン製 VS76A ソーラークォーツを搭載。クイックリリース式ベジタブルタンニンレザーストラップと、スペアとしてFKMラバーストラップが付属し、販売価格は約7万9000円だ。
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Sunrex(サンレックス)
バナナリーフ
次に紹介する、バナナリーフはモルディブのバナナリーフという海域にちなんで名付けられ、水中探査の黄金時代に敬意を表したダイバーズウオッチだ。
文字盤、針、そしてインデックスのパティーナは意図的に使い込まれた外観で作られており、ヴィンテージ調の魅力を高めている。1930年代のアイコニックなアンティークウオッチのスタイルをモチーフに、日常の実用性とモダンなクラフツマンシップと融合させたモデルだ。
ケースサイズ40mmのブラックDLCコーティングを施したステンレススチールケースに、反射防止加工を施したドーム型サファイアクリスタル風防とスクリューダウン式のリューズを装備し100m防水を備える。
ムーヴメントはセイコー・エプソン製 VS75A ソーラークォーツを搭載。クイックリリース式ベジタブルタンニンレザーストラップと、スペアでタイベック素材のストラップが付属し、販売価格は約7万円だ。
【画像】定番2機種を厳選、オールブラック仕様“バナナリーフ”を別アングルで見る
》Sunrex(サンレックス)
公式サイト
https://sunrexwatches.com
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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