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【手首の細い人必見!】腕時計の革ベルトに簡単かつキレイに穴が開けられるスグレモノ|菊地吉正の時計考_020

穴をあけたい場所にこのようにスクリューポンチを突き立ててあとはグッと押すだけと簡単!

腕時計を買ったはいいが、装着されている革ベルトの穴の位置が手首の太さに合わないという経験はないだろうか。筆者もそうなのだが、手首が細い人はなおさらで、特に海外ブランドの腕時計の場合は手首の太さにあったためしがない。

余談だが、実のところそんな経験から筆者がプロデュースしているオリジナルの時計ブランド“アウトライン”では、革ベルト仕様のコレクションについては、ベルトに設定する穴の数を手首が細い人にも合うように一般的な数よりも増やしているのである。

では手首の太さに合わなかった場合はどうするのか。千枚通しを使って無理やり穴を開けることも考えられるが、見た目にはあまりよろしくない。そこで筆者が現在使用しているのがスクリューポンチだ。実はコレ、日本の老舗ベルトメーカーであるB社の開発担当から教えてもらった代物だ。

替刃は次の11種類のサイズが付属していた。1.0mm、1.2 mm、1.5 mm、1.8 mm、2.0 mm、2.5 mm、3.0 mm、3.5 mm、4.0 mm、4.5 mm、5.0 mm

穴あけポンチといえば木槌で叩くタイプが一般的だが、このスクリューポンチは名前のとおりネジ込み式なのである。使い方はいたって簡単。開けたい穴の直径サイズの刃を工具の先端にセットしたら、開ける場所に突き立てて、太いグリップ部分を持って上から押すだけ。

開発した野中製作所のホームページを見ると1977年に実用新案を取得したもので、押すと同時に先端の金属部分が左回転し刃先も同様に回転する。そのため木槌で叩く音もなく、しかもキレイな穴が出来上がるスグレモノなのだ。

筆者が数年前に買った当時は10種類の替刃と作業時に机を傷つけないためのビニ板(作業時の写真で下に敷いているグリーンがかった半透明の板)がセットになって6600円だったと記憶している。木槌で叩く一般的な穴あけポンチに比べるとだいぶ高いが、時計好きで手首の細い人は一考の価値はあると思う。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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