ダウンサイジングが進み、小振りなサイズ感がトレンドとなっている時計業界。さらに近年のアンティーク(ヴィンテージ)ブームも相まって薄型モデルが再評価されており、“小ぶり×薄型”ウオッチへの注目はかつてないほど高まっている。
この流れは時計業界にとどまらない。バッグやスニーカー、財布といったファッション小物全般において、軽量化とミニマリズムへのシフトが進んでいるのだ(ソールが薄い“ロープロファイル”と呼ばれるスニーカーや、キャッシュレス化の流れも汲んだミニ財布の流行がその象徴と言える)。
また、本連載のテーマでもあるジェンダーレス概念の浸透や、過度な装飾を排したクワイエット・ラグジュアリーの台頭もこの潮流を後押ししている。小ぶり×薄型、軽量化・ミニマリズムの潮流は一過性の流行ではなく、これからのスタンダードとして定着していくはずだ。
今回は、直近で話題を呼んだ国産2ブランドの注目モデルをクローズアップ。日本の高い技術力が凝縮された“小ぶり×薄型”ウオッチを紹介する。
【画像全9枚】セイコー、シチズンほか話題の“小ぶり×薄型”モデル
まずは2月6日に発売されたばかりのセイコー独立ブランド、クレドールのゴールドフェザー。厚さわずか1.98mmの極薄メカニカルムーヴメントを搭載している。

■Ref.GCBY991。SS(37.1mm径)。日常生活用防水。ケース厚8.3mm。手巻き(Cal.6890)。世界限定60本(うち国内50本)。198万円
CREDOR(クレドール)
ゴールドフェザー 伊万里鍋島焼ダイヤル
1960年代に確立されたセイコーの薄型メカニカルウオッチの系譜を継承し、現代のドレスウオッチとして再構築された同コレクション。本作は、鍋島藩の御用窯として発展した伊万里鍋島焼を文字盤に採用した希少な限定モデルだ。
白磁の透明感に呉須(ごす)の青を重ねたグラデーション文字盤が美しく、計5回の焼成工程を経て、繊細な羽根模様が描き出されている。
裏ブタには畑萬陶苑との協業を示すマークと限定のシリアルナンバーが刻印され、シースルーバックからわずか1.98mm厚の手巻きキャリバー“6890”の動きを眺められる。
【画像】厚さわずか1.98mm!極薄手巻きキャリバー搭載のシースルーバック
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室(クレドール)
TEL.0120-302-617
続いては、世界最薄1.00mm厚の光発電エコ・ドライブムーヴメントを搭載したシチズンの限定モデルを紹介。

■Ref.AQ5022-02L。SS(36.6mm径)。日常生活用防水。ケース厚4.5mm。光発電エコ・ドライブ。世界限定250本。36万3000円
CITIZEN(シチズン)
エコ・ドライブ ワン AQ5022-02L
シチズンの薄型ウオッチ“エコ‧ドライブ ワン”スモールセコンドモデルの限定仕様。
アンバーイエローのクラシカルなケースにダークブルーの文字盤が合わせた本作は、上品さとノスタルジーが同居する佇まいが魅力だ。ポリッシュとヘアラインを使い分けた時分針は、高い視認性と高級感を両立させている。
アナログ式光発電ムーヴメントとして世界最薄の1.00mm(※2023年11月、シチズン時計調べ)の光発電エコ・ドライブムーヴメント“Cal.8845”を搭載し、フル充電で約7カ月稼働。ムーヴメントだけでなく、ケース自体の厚みもわずか4.5mm。腕に吸い付くような超薄型のシルエットを実現している。
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120-78-4807
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文◎市村 信太郎
